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意外とヒットしなかった洋楽アーティスト Vol.1 ~ Allure (アルーア)

2022年 9月 5日更新
2016年 2月10日作成

iTunesとiPodに7,000曲以上の曲を入れて喜んでいた時代もありました。

しかし現代では、さらに技術とサービスが進化して、Amazon Prime Musicでは100万曲、Apple Musicでは3,000万曲、Google Play musicでは3,500万曲もの楽曲をカンタンに聞くことができるような時代になりましたね。

こういうサービスを活用すれば、昔聞いていた楽曲にもすぐにアクセスして聞くことができますね。
そして、洋の東西を問わず、いつの時代もヒットを維持する歌手もいれば、一発屋で終わる歌手もいえば、なかなか伸び悩む歌手もいますね。

ここでは、ボクが好きな歌手で「結構いい曲出しているのに、意外とヒットしなかったなぁ」という復活希望の歌手、グループ、アーティストを紹介していきます。

読者の方の中には、「懐かしいね~」「あ~そういうアーティスト居たねぇ」と思われる方もいらっしゃるかも?


Allure (アルーア)

1997年にマライア・キャリーの設立レーベル、クレイヴ・レーベルの第1弾アーティストとしてデビューした、アリーア(Alia)、ラリーシャ(Lalisha)、アキーサ(Akissa)、ヘム・リー(Hem-Lee)の4人組女性 R&Bグループ。

1990年代初頭、ハイスクール時代の友人同士の集まりからグループを結成、その後トラック・マスターズのポークの目にとまり、当時 トラックマスターズがマライアのヒット曲を作っていたコネクションで、クレイヴ・レーベルと契約に至る。

グループ名は「魅力」「魅惑」といった意味で、この名にちなんでシャネルのフレグランス「Allure(アリュール)」がメンバーの共通の愛用品だという。
1997年4月にデビュー・シングル「ヘッド・オーヴァー・ヒールズ」(フィーチャーRapにはNASが参加)がビルボードR&Bチャート17位まででいくヒットとなり、その後3rdシングル「オール・クライド・アウト」はビルボードPOPチャートで4位、R&Bチャートは9位とゴールドとなる。

そしてデビュー・アルバム「アル-ア」はマライア・キャリーを始め、大物HIPHOP/R&Bアーティストが参加し、全米で約150万枚のセールスを記録。
その後はサントラ「ベストマン」「Woo」などに新曲を出している。
そして4年の沈黙の後、今年2001年MCAと契約。リード・トラック「エンジョイ・ユアセルフ」はKay Gee(元ノーティ・バイ・ネイチャーDJ)のプロデュース。

学生時代にかなりヘビロテで聴いたアーティストです。
あまり聞いていたという人を知らないので、一部の人のみ知っていたマニアックなグループだったようですね。

2010年にニューアルバムを出したとのことですが日本では発売されなかったようで、2016年2月時点ではアメリカのAmazon.comでもCDもMP3も買えないという幻のアルバムになっているようです。

好きな曲は
1stアルバム「Allure」の「All Cried Out」「The Story」「Last Chance」です。

イチオシの曲はLast Chance

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音楽活動停止?から復活した洋楽アーティスト Vol.5 ~ SWV (エスダブリュヴイ)

2022年 9月 5日更新
2016年 2月10日作成

素晴らしい楽曲を世に出しながらも残念ながら消えていったアーティストがいる中、見事に復活した歌手やグループもいくつもいます。
グループだと解散、再結成して、メンバーが変わったりすることもありますが、それでも復活は嬉しいですね。

意外とヒットしなかった洋楽アーティスト Vol.1~はこちら

ファンとしてはいつまでも新しい楽曲を生み出して欲しいです。

復活したアーティスト第5弾はSWV (エスダブリュヴイ)。


SWV (エスダブリュヴイ)

アメリカ・ニューヨーク出身の女性3人組R&Bグループ。1990年に結成された、90年代を代表する女性ヴォーカル・グループ。
1998年、ソロプロジェクトに専念するためとして一時解散したが、2005年に再結成した。米ウェブサイト “Rock on the Net” が選ぶ “Top 500 Pop Artists of the Past 25 Years(過去25年のトップ500アーティスト)”では100位にランクされている。

学生時代によく聞いたR&Bグループで、特に3rdアルバムの「Release Some Tension」はレコードで言うところの針が擦り切れるぐらい聞きました。
CDでしたけど。

4thアルバムはクリスマス向けのSpecial版なので、3rdアルバムが1998年に解散したときの実質的な最後のアルバムでした。

2005年SWVが再結成しニューアルバムを翌年発表する計画であると報じられたが、この時点ではボクは知らなかった。
2012年に5thアルバム「I Missed Us」が発売されるというニュースを見ると、この時まさに「生きとったんかワレ!」と嬉しい思いでした。

その後も精力的に活動しているようで、2016年2月には6thアルバム「STILL」を発売します。
今後も楽しみなアーティストですね。

好きな曲は
1stアルバム「It’s About Time」の「I’m So Into You」「Right Here」「Weak」「Right Here (Human Nature Remix)」
2ndアルバム「New Beginning」の「You’re The One」「Whatcha Need」「Use Your Heart」「Fine Time」「When This Feeling」「Don’t Waste Your Time」
3rdアルバム「Release Some Tension」の「Someone」「Release Some Tension」「Lose My Cool」「Love Like This」「Can We」「Rain」「Give It Up」「Come And Get Some」「Lose Myself」「Here For You」「Gettin’ Funky」
4thアルバム「A Special Christmas」の「This Christmas」
5thアルバム「I Missed Us」の「Co-Sign」「All About You」「Show Off Feat. A.X」「Everything I Love」「The Best Years」「I Missed Us」「Use Me」「If Only You Knew」です。

イチオシは、Rain

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音楽活動停止?から復活した洋楽アーティスト Vol.4 ~ Trine Rein (トリーネ・レイン)

2022年 9月 5日更新
2016年 2月10日作成

素晴らしい楽曲を世に出しながらも残念ながら消えていったアーティストがいる中、見事に復活した歌手やグループもいくつもいます。
グループだと解散、再結成して、メンバーが変わったりすることもありますが、それでも復活は嬉しいですね。

ファンとしてはいつまでも新しい楽曲を生み出して欲しいです。

復活したアーティスト第4弾はTrine Rein (トリーネ・レイン)。


Trine Rein (トリーネ・レイン)

ノルウェーの歌姫と呼ばれたトリーネ・レイン。
1993年にファーストアルバム『Finders Keepers』をリリースしてソロデビュー。
ノルウェーで5週連続でチャート1位を記録し、人口400万人のノルウェーで20万枚をセールス。
時の人に。

1996年にはセカンドアルバム「Beneath My Skin」を、1998年にはサードアルバム「To Find The Truth」を発表。
その後は活動が控えめになって、もうトリーネ・レインは終わったのかなと思っていた所、
2010年に新作「Seeds of Joy」をiTunesとAmazon限定で発売!

この時まさに「生きとったんかワレ!」と嬉しい思いでした。

好きな曲は
1stアルバム「Finders Keepers」の「Just Missed The Train」「I Just Wanna Hold You」
2ndアルバム「Beneath My Skin」の「The State I’m In」「Torn」「Old Soul」「A Little More Of You」「Touch」「Slowly」「Never Far Away」
3rdアルバム「To Find The Truth」の「World Without You」「David」「Stars And Angels」「Blown Away」「My Disguise」です。

イチオシは、Just Missed The Train

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音楽活動停止?から復活した洋楽アーティスト Vol.2 ~ Jordan Hill (ジョーダン・ヒル)

2022年 9月 5日更新
2016年 2月10日作成

素晴らしい楽曲を世に出しながらも残念ながら消えていったアーティストがいる中、見事に復活した歌手やグループもいくつもいます。
グループだと解散、再結成して、メンバーが変わったりすることもありますが、それでも復活は嬉しいですね。

ファンとしてはいつまでも新しい楽曲を生み出して欲しいです。

復活したアーティスト第2弾はJordan Hill (ジョーダン・ヒル)。


Jordan Hill (ジョーダン・ヒル)

1990年代に流行ったアメリカのシンガー。
ホイットニー、マライヤのデビュー時にも負けないクオリティをもっているとも言われて16歳でデビューしたのだけど、その後の消息は不明な感じ。

「Remember Me This Way」は映画キャスパーにも使われました。

1発屋で活動停止したのかと思っていましたが、2013年にアルバムを出すと発表していたようです。
ただ、このアルバムは出ていないようです。
しかしながら、オフィシャルサイトでいくつかシングルの新曲があがっているようですね。
http://www.jordanhill.net/

好きな曲は
1stアルバム「Jordan Hill」の「For The Love Of You」「How Many Times」「Make It Right」「Until The End Of Time」「Remember Me This Way」です。

イチオシは、How Many Times

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音楽活動停止?から復活した洋楽アーティスト Vol.3 ~ Meja (メイヤ)

2022年 9月 5日更新
2016年 2月10日作成

素晴らしい楽曲を世に出しながらも残念ながら消えていったアーティストがいる中、見事に復活した歌手やグループもいくつもいます。
グループだと解散、再結成して、メンバーが変わったりすることもありますが、それでも復活は嬉しいですね。

ファンとしてはいつまでも新しい楽曲を生み出して欲しいです。

復活したアーティスト第3弾はMeja (メイヤ)。


スウェーデンの歌姫と言われたメイヤ。
名曲「How Crazy Are You?」は、FMラジオでもヘビーローテションされていたので、聞いたことがある人も多いのでは?

2003年に出した「Mellow」から音楽活動を辞めたのかなと思っていたら、2010年には5thアルバム「Urban Gypsy」をiTunes Muisc Storeのみでアルバムを発売したりと、これまでとは違うニッチターゲットに向けたマーケティングを開始。
独自の路線で音楽を続けていますね。
(勝手に活動停止したと思っていただけかも?笑)

また、2010年にはジブリカバー集である「AniMeja Ghibli Songs」も出しました。
これも割りと良いです。

2001年5月、渋谷のSHIBUYA-AXであったライブに行って来ましたが、かなり素敵でした。

好きな曲は
1stアルバム「Meja」の「Welcome To The Fanclub Of Love」「How Crazy Are You?」「I Wanna Make Love」「I Didn’t Know」「Rainbow」「My Best Friend」「Daniellas Eyes」「April Love」「It Ain’t Over」「I’m Missing You」
2ndアルバム「Seven Sisters」の「Lay Me Down」「All ‘bout The Money」「Are You Ready?」「Beautiful Girl」「Intimacy」「Pop & Television」「Daughter Of Mornin’」「Lullaby Song」「Seven Sisters Road」「Do The Angels Have A Home?」
3rdアルバム「Realitales」の「Hippies In The 60’s」「Spirits」「Land Of Makebelieve」「Ready」「If (You Weren’t There)」
4thアルバム「Mellow」の「Kiss Me Again」
5thアルバム「Urban Gypsy」の「At The Rainbows End」「Chasing Butterflies」「Regrets (I Have None) (Album Version)」です。

イチオシは、All ‘bout The Money

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音楽活動停止?から復活した洋楽アーティスト Vol.1 ~ Ace of Base (エイス・オブ・ベイス)

2022年 9月 5日更新
2016年 2月10日作成

素晴らしい楽曲を世に出しながらも残念ながら消えていったアーティストがいる中、見事に復活した歌手やグループもいくつもいます。
グループだと解散、再結成して、メンバーが変わったりすることもありますが、それでも復活は嬉しいですね。

意外とヒットしなかった洋楽アーティスト Vol.1~はこちら

ファンとしてはいつまでも新しい楽曲を生み出して欲しいです。

復活したアーティスト第1弾はAce of Base (エイス・オブ・ベイス)。


Ace of Base (エイス・オブ・ベイス)

スウェーデンのヨーテボリ出身の音楽グループ。
女性2人のヴォーカルに男性2人というメンバー構成と、スウェーデン出身という共通点から、ABBAとよく比較される。
1990年代前半に「All That She Wants」が大ヒットして一躍有名になり、デビューアルバム「Happy Nation/The Sign」は全世界で2300万枚を売上げ、最も売れたデビューアルバムとしてギネスブックに載った。曲調はレゲエとテクノをミックスさせた、ポップで親しみやすいダンスミュージックである。

ブームと共に消え去るかと思われたが、2002年「ダ・カーポ」で復活を遂げ、もう終わりかなと思っていたら2010年に8年ぶりのアルバムをリリース。
2015年には未発表曲やシングルB面を集めたコンピレーションアルバム「Hidden Gems」を発売する。

…なかなか息の長いグループですね。

現在は、美人姉妹として話題を呼んだリン・バーグレンとジェニー・バーグレンはグループから脱退。
ヨーナス・バーグレンとウルフ・エクバーグのオリジナル・メンバー2人に、新しい歌姫を2人、ジュリア・ウィリアムソンとクララ・ハグマンを加えた編成となっています。

好きな曲は
1stアルバム「Happy Nation / The Sign」の「All That She Wants」「Don’t Turn Around」「The Sign」「Living In Danger」「Dancer In A Daydream」「Happy Nation」
2ndアルバム「The Bridge」の「Beautiful Life」「Never Gonna Say I’m Sorry」「Lucky Love」「Edge Of Heaven」「Angel Eyes」「My Déjà Vu」「You And I」「Experience Pearls」「Blooming 18」
3rdアルバム「Flowers / Cruel Summer」の「Life Is A Flower」「Always Have, Always Will」「Cruel Summer」「Travel To Romantis」「Dr. Sun」「Cecilia」「I Pray」「Tokyo Girl」「Don’t Go Away」「Captain Nemo」「Donnie」
4thアルバム「Singles of the 90s」の「C’est La Vie」「Always Have, Always Will」「Love In December」「Everytime It Rains」「Don’t Turn Around」
5thアルバム「Da Capo」の「Unspeakable」「Remember The Words」「Da Capo」「World Down Under」「Wonderful Life」「Hey Darling」
6thアルバム「The Golden Ratio」の「All For You (Radio Version)」「Doreen」です。

イチオシは、Never Gonna Say I’m Sorry

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何となく好きなYoutubeのミュージックビデオ

割と好きなYoutubeのミュージックビデオ。
少し古いものもあるけど、備忘録的にBlogにアップしておこう。

Clean Bandit – Rather Be ft. Jess Glynne [Official Video]

Luis Fonsi – Despacito ft. Daddy Yankee

Avicii – Wake Me Up (Official Video)

Stevie B – Because I Love You (The Postman Song) [Official Video]

Pitbull – Feel This Moment (Official Video) ft. Christina Aguilera

Usher – Yeah! (Official Video) ft. Lil Jon, Ludacris

Kylie Minogue – I Was Gonna Cancel (Official Video)

Gangsta’s Paradise COOLIO Feat.L.V. Universal

Cascada – Evacuate The Dancefloor (Official Music Video)

Warren G – Regulate (Official Music Video) ft. Nate Dogg

LUNIZ — I GOT 5 ON IT

Eminem – Love The Way You Lie ft. Rihanna

Leona Lewis – Better in Time (Official Video)

Fifth Harmony – Work from Home (Official Video) ft. Ty Dolla $ign

Clean Bandit – Rockabye (feat. Sean Paul & Anne-Marie) [Official Video]

Clean Bandit – Symphony (feat. Zara Larsson) [Official Video]

SWV Co-Sign

アマチュア無線レピーターマップ

アマチュア無線で使われているレピーター(中継局)のマップを作ってみました。
レピーターの統廃合もあるようで、2022/6/30時点での最新バージョンに修正をしました。

当ブログで良く作るGoogle Mapsのマイマップです。笑

数ヶ月かけてレピーター情報を調べ、公開されている電話番号から住所を調べてマップにプロットしていたのですが、アマチュア無線のレピーターは無線家が自宅に設営していることもあるので、プライバシー的にマズイかな…と思っていました。

と、Twitterでとあるアマチュア無線1級資格を持った方にアドバイスをもらったところ、無線機メーカーであるICOMのサイトにレピーターの位置、緯度経度情報が入ったリストがあるとのこと。

これは素晴らしい。

さっそく、ICOMのサポートにリストをGoogle Mapsに入れて使って良いか確認したところ、快くOKがもらえました。

こういうオフィシャルで正確なリストがあれば、マップを作るのは簡単!

いまは430MHz帯と1200MHz帯のレピーターが重なって見えてしまっているので、マップ上では少しずらして配置して、視認性を高めるようなチューニングをしたいなと思っています。

レピーター情報は新しくできたり、無くなったりするので、たまにメンテナンスをしていきたいですね…。

自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

自作スピーカーを作ってみたい…という企画のBlogを書いていましたが、いろんな事情があっていつの間にか1年以上時間が経過しました。
その間オーディオ熱が冷めたわけでは無いんですけどね。

前回の安くて面白い、自作系オーディオにチャレンジ Vol.7の最後のほうに「まあ、最近はスピーカーよりもバイクとかが気になっているところなのはここだけの話ですが。笑」と記載があるように、まだこのBlogには登場させていませんが、バイクを買って乗ったりしています。笑

さて、うちのデスクトップオーディオ環境でいうと、スピーカーよりまずアンプをTEAC AI-301DA-SPからAIRBOW – AI301 Special Ver.2にアップグレードしました。

詳しくは上記リンクを見てもらえればと思うのですが、AIRBOW – AI301 Special Ver.2は見た目は4~5万円のTEAC製のコンパクトなUSB-DAC内蔵アンプですが、大阪の有名なオーディオショップ逸品館の手によって中身がバッチリ改造されていて、30万円クラスのアンプに匹敵する性能があります。

そしてスピーカーですね。

これも前回の安くて面白い、自作系オーディオにチャレンジ Vol.7に書いてあるとおり、今使っているのは、B&Wというメーカーのとても小さくて結構古いエントリー向けのスピーカーLM1です。

オーディオマニアの方からしてみれば、鼻で笑うようなスピーカーだとは思うのですが、このサイズで、かなり古い初級モデルのわりにはそこそこの音質です。
B&W LM-1
オーディオの足跡 B&W LM1

なので、下手なスピーカーに買い替えたところでそんなに満足は高くならないかなっと。
新しいスピーカーを導入するには、かなり吟味が必要だったのです。

今回はデスクトップ上で使う、とてもコンパクトなシステムを考えていますから、あまり大きなスピーカーはNGです。

候補としては、
音工房Z Z1-Livorno 54,800円
Sonus Faber LUMINA 1 108,900円
B&W 607S2 Anniversary Edition 110,000円
KEF Q350 79,200円 or Q150 66,000円
ぐらいだったのですが、円安やコロナの影響もあって、商品は全般的に品薄状態、値段は下がらないどころか、値上げするという話もあるぐらい、輸入スピーカーにとっては逆風が吹いています。

せっかくだから値段も1番安いし、一度は自作の組み立てスピーカーを自分で作ってみたいな…ということで音工房Z Z1-Livorno 54,800円を買いました。

音工房ZのZ1-Livornoは、イギリスの高級スピーカーメーカーB&W(Bowers & Wilkins/バウワース アンド ウィルキンス)のブックシェルフ型の805シリーズをベンチマークとしてチューニングし、ブラインドテストを重ねて作られています。

こちらに詳しい開発経緯が載っていますが、B&W Nautilus 805を徹底して構造を調べ、周波数特性などをチェックしています。

Nautilus 805は20年以上前の古いスピーカーですが、その性能はまだまだ一級品で、その辺の現代のスピーカーには負けていないと思います。

また、Z1-Livorno開発当時の最新モデルのB&W 805D3ともブラインドテストしても負けてはいないとのこと。
(2022年6月現在で最新のB&Wの最上位ブックシェルフスピーカーは805D4)

2回ほど音工房Z本社で開催された視聴会に参加したことがあって、その視聴会ではB&W Nautilus 805とZ1-Livornoの比較はできなかったのですが、Z1-Livorno単体の音は聞いていて、値段のわりにはなかなかハイレベルだった印象を持っていました。

ただ、このB&W 805シリーズなんですが、確かに良いスピーカーだとは思うのですが、特に最近のモデルはあまりにも高価な気がします。

B&W Nautilus 805 330,000円 (1998年10月発売)
B&W 805S 363,000円 (2005年5月発売)
B&W 805 Diamond 616,000円 (2010年4月発売)
B&W 805D3 880,000円 (2015年10年発売)
B&W 805D4 1,078,000円 (2021年10月発売)
※ペア価格 消費税10%計算

Z1-Livornoはキットモデルと完成品の両方がありますが、自分はキットモデルを選んだので、エンクロージャーは自分で組み立てて、内部の回路ははんだ付けをして、色も塗らなければなりません。
やっぱり面倒だなーと思いつつも、まあ、一度トライしてみようかと。

自分で作るだけあって、必要な工具も色々とあります。
・クランプ
○ドライバー
○六角レンチ(4mm)
○ニッパー/ペンチ
○カッターナイフ
マスキングテープ(3M 塗装用マスキングテープ M40J-12)
粘着テープ(日東 アセテート粘着テープ NO.5 19mmX20m 黒 5-1920)
木工用ボンド(フランクリン タイトボンド)
○金槌/木槌
接着剤(コニシ ボンド ウルトラ多用途S・U クリヤー 10ml #04591)
半田ごて(白光(HAKKO) DASH セラミックヒーターはんだこて 15W B型こて先付き FX650-81)
はんだ(goot(グット) 音響部品用はんだ Φ1.2mm スズ60%/鉛40% ヤニ入り SD-65)
モンキーレンチ(KENOH モンキーレンチ 250mm)
○12mmレンチ
紙やすり(KAKURI 紙ヤスリMIXセット 12枚入(#80・#150・#240・#400×各3枚)
ハンドサンダー(sakazume ハンドサンダー クリップ式 木柄 70×200mm)
○ホビーのこぎり
○歯ブラシ
○爪楊枝
○台所用スポンジ
○ウェス(使い古したTシャツなどでもOK)
蜜蝋ワックス(ターナー色彩 アンティークワックス)
などですかね。

これだけ見ただけで、作るのがおっくうになるかもしれませんが、100円ショップで買えるものも多いので、ぼちぼち集めていきましょう。
100円ショップで買えるものは、○をつけておきました。

あとはAmazonで買えますね。

エンクロージャー(スピーカー本体)はボンドで接着して組み立てますが、このときにクランプという機材を使って圧着します。
クランプはホームセンターなどでも買えると思いますが、音工房Zの純正の自作式クランプZ203(2,980円)を購入して使うことにしました。

値段も手頃で、しっかりとスピーカーを固定して圧力をかけることができます。

それでは、作る工程の説明です。

ずっしりと重いダンボールが2つ宅配便で送られてきました。
ひとつがZ1-Livorno、もうひとつはクランプZ203です。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

開封すると、スピーカーユニットや吸音材などの部品がぎっしり。
無事に作れるのかな…これ。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

エンクロージャーは丁寧に梱包されています。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

スピーカーにはネットワークという部品が使われているのですが、これも自分で作る必要があるようです…。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

まずはボンドを使わずに「ダボ」と呼ばれる木でできた小片を接合面の両方に穴をあけて差し込んで、仮組みをしてみます。

エンクロージャーの木材には、フィンランドバーチというわりと高級な素材が使われているのですが、驚くほど切り出しの精度が高く、寸分の狂いもなく、ピッシリと組み上がります。

自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

これボンドとかで固定しなくても普通に音が出せるんじゃないかな?と思ったぐらいですね。
1日目は、仮組みをしてサイズ感をみてとりあえず終了です。

自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました
2日目。さっそくボンドを使って箱を作っていきましょう。

説明書を見ながらスピーカーを組み立てていくわけですが、商品を購入した後に、組み立て方や注意事項、塗装のコツなどの様々な情報のPDFが閲覧できるメールが送られてきます。
転載不可なので内容はお見せできませんが、かなり組み立て方の詳細が記載されているので、特に迷うこと無く組み立てられます。

それでもわからなかったら、音工房Zに直接メールで問い合わせもできます。

接着面はかなりキレイではあるのですが、#180番程度のサンドペーパーをかけていきます。

サンドペーパーはハンドサンダーという、サンドペーパーを固定する器具があると作業が楽です。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

クランプを使って組み上げていきましょう。

自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

木工用ボンドはフランクリン タイトボンドを使いました。

これは強力で、しかもかなりの速乾性で15分ぐらいでほぼ固まるみたいです。

ボンドがはみ出してもいいように、マスキングテープで養生します。

その後、ボンドを接着面に塗って、タケベラで薄く伸ばします。

タケベラがなかった場合は歯ブラシでもいいとのことなので、自分は新品の歯ブラシを使ってボンドを伸ばしました。
というわけで、上下&側面を固定×2台分ということで、合計4回クランプを使ってエンクロージャーを圧着していきます。

自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

まずは箱が完成。ここまでで折り返し地点ってところでしょうかね。
多少ボンドがはみ出していますが、塗装前にヤスリがけをすることでほとんどキレイになります。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

1時間ぐらいしてボンドが乾いたかな?ってところで、今度は塗装用にすべての面を#240番程度のサンドペーパーがけをします。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

今回は塗料を使った塗装は行わずに、ターナー色彩 アンティークワックスという蜜蝋ワックスを使って色をつけてました。
蜜蝋ワックスは古くから自作オーディオファンの間ではわりとメジャーな着色方法らしいです。

というのも、自宅マンションの一室で作るため、匂いが蔓延するのも困りますし、乾燥に時間がかかるのも邪魔なのでNGです。

蜜蝋ワックスは、木にワックスを塗り込んで、15分乾燥させて、ウェスでふきあげるだけの簡単塗装です。
2回ぐらい繰り返して塗り込めばかなりキレイになります。

Z1-Livornoはフィンランドバーチという高級でキレイな木を使ったエンクロージャーなので、この素材感を活かしたいなと思いました。
なので、ホワイト色の蜜蝋ワックスのターナー色彩 アンティークワックス ホワイト AW120007を使い、2回塗りしました。

自宅にあった新品の台所用スポンジでワックスを適量とって、塗り込みます。

自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

使わなくなった布を使って、拭き上げて完成です。
うっすらですが、白っぽく塗装され、ツヤが出ました。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

ちなみに、ワックスとはいえ塗装成分が入っているので、手についたワックスは石鹸で洗ってもなかなか落ちません。
あまりオススメの方法ではありませんが、自分はZippoオイルを手に取って揉み込んで、キッチンペーパーで拭いて汚れを落としました。

後半戦はネットワークを作って配線をします。
久しぶりにはんだ付けを行いましたが、思っていたよりも難しくありませんでした。

ケーブルの皮膜をとって、コイルやコンデンサーとはんだ付けします。
シンプルな配線なので、慌てずに行えばそんなに問題はありませんが、正直面倒でしたねw

はんだは音響部品用はんだというものを使いました。

自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

重めのペンチを使って線を固定してはんだ付け…。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

慌てて断線させたり、ツイーターとウーファーを逆に配線してりしていないか、説明書と制作レポートPDFとよく読みながら作ります。
ツイーターとウーファーを逆につけると、ツイーターが破損します。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

ネットワークができあがったら、フロント部分のウーファーの穴からネットワークを入れて、後ろの端子を固定し、ネットワークを底面にネジ止めします。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

写真を取り忘れましたが、吸音材を中に折りたたんで入れて、ボンドで固定します。
あと、プラスチックでできたポートを取り付けます。

このポートが143mmあるのですが、33mmカットして110mmにして差し込むようです。
カットするのにのこぎりなどが必要なので、ここは最初から正しいサイズのポートを同梱してもらいたかったです。

最後の最後に、ツイーターとウーファーに取り付けるケーブルが逆でないかどうかよく確認します。

自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

ユニットをネジ止めして完成です。
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

さっそくスピーカーアンプと接続して音出し。
アンプのボリュームを最小にして、恐る恐る音量あげてみます。

無事に音が出ました!
左右両方のスピーカーのツイーター、ウーファーから、ちゃんと音が鳴っています。

良かった!
自作系オーディオにチャレンジ Vol.8 / 自作スピーカーの音工房ZのZ1-Livornoを買いました

音の第一印象は「ボチボチいい感じ!」というところですかね。

Z1-Livornoを組み立てた先輩達のレビューを見ると、40~100時間程度のエージング…つまりならし運転をしないと本領発揮しないとのこと。

あと、120cm幅の机に27インチの4Kモニターが載っているのですが、思ったよりもスピーカーが大きい!www
ちなみに、バスレフポートが後方にあるので、本来であれば40~100cmぐらいスピーカーと壁を離したほうがいいのですが…。

そして、バナナプラグ端子が水平についており、いま使っているスピーカーケーブルがバナナプラグでなかなか曲がらないので、スピーカーを結構手前に配置せざるを得なくなっています。

なので、バナナプラグをYラグ端子に交換するか、もしくは一時的にですが、バナナプラグからYラグに変換できるパーツをつけようと思います。

あと、今回は蜜蝋ワックスを使って簡易塗装としましたが、もし今度作るとしたら、ピアノホワイトのようにツヤツヤの光沢のある白いスピーカーに仕上げてみたいですね。

・白色ペイント塗装1回目 → 5時間乾燥
・白色ペイント塗装2回目 → 5時間乾燥
・白色ペイント塗装3回目 → 5時間乾燥
・白色ペイント塗装4回目 → 12時間乾燥
・サンディングシーラー塗装1回目 → 3時間乾燥 → サンディング (#400)
・サンディングシーラー塗装2回目 → 3時間乾燥 → サンディング (#400)
・サンディングシーラー塗装3回目 → 3時間乾燥 → サンディング (#400)
・ウレタンニス塗装1回目 → 3時間乾燥
・ウレタンニス塗装2回目 → 3時間乾燥 → 軽くサンディング (#400)
・ウレタンニス塗装3回目 → 3時間乾燥
・ウレタンニス塗装4回目 → 3時間乾燥 → サンディング (#400~#1500)
・コンパウンド
とかやるらしく、ちょっと気が遠くなる塗装工程が必要ですが…。

うちのリビングにあるブックシェルフスピーカー WHARFEDALE DIAMOND 11.2のような色にしたいんですよね…。
ブックシェルフスピーカー WHARFEDALE DIAMOND 11.2 を調達しました

Z1-Livornoは予想以上にサイズが大きかったのが誤算ですが、今のところ音質には満足しています。
ここからどれぐらい成長してくれるかが楽しみですね。

いまのところ100万円するB&W 805D3と勝負ができる音質…かどうかはわかりませんが、以前に使っていたB&W CM1よりは良いと思います。
直接比較しているわけではないですが、現行モデルだとB&W 707 S2(150,000円)を超えて705 S2(320,000円)ぐらいのレベルかな…と。

サイズと音色、バスレフが底面に配置されているソナス・ファベールのLumina1も良かったかなーとも思いますが、まあ、しばらくはZ1-Livornoで音楽を楽しみたいと思います。

ちょっと落ち着いたらスーパーツイーターでもつけてみるかなー?

自作スピーカーはちょっと作るのに手間暇がかかりますが、音工房Zのスピーカーであれば、そこまで作るのも難しくありませんし、完成したら愛着もわくし、音質も思ったよりいいですし、内部構造の理解も進みますのでオススメです!

Raspberry Pi Zero Wを使って格安ハイレゾ対応ミュージックサーバを作ってみました

Raspberry Pi Zero Wを使って格安ハイレゾ対応ミュージックサーバを作ってみました

先日Raspberry Piを使ってハイレゾ対応ミュージックサーバを作ってみましたで、Raspberry Pi Zero Wっていうメチャ安くてコンパクトなオンボードコンピュータを使ってミュージックサーバを作ってみようって書きましたが、さっそくスイッチサイエンスで注文しました。

注文後3日ぐらいで届きました。

大きさはフリスクサイズ!

しかも値段は
Raspberry Pi Zero W本体 1,320円
ケース 682円
とメチャメチャ安い。

本体をケースにはめ込んで、iPhoneのUSB充電器とMicroUSBケーブルを繋いだら準備OK。

あとは、Raspberry Pi 4 Model B 4GBと同じ手順で
volumioのイメージをダウンロード
・Win32DiskImagerでOSをSDカードに書き込み
・Raspberry Zero WにSDカードを入れて電源ON
・ノートパソコンやスマートフォン、iPadでWi-FiのホットスポットモードでRaspberry Piに接続
・パスワードはvolumio2(今回は不要だった…)
・ブラウザ(パソコンやスマートフォン、iPad)で http://volumio.local/ にアクセス
・カンタンな初期設定をして、Wi-Fiを家のWi-Fiルーターに設定
・ブラウザ(パソコンやスマートフォン、iPad)で http://192.168.xxx.xxx/ にアクセスし出力先などを設定
(Androidの場合は、アドレスを192.168.xxx.xxxと直接入力)
・エクスプローラで\\192.168.xxx.xxxに接続して、\\192.168.XX.XXX\Internal Storageに適当にFLAC、MP3などの楽曲を入れてみる
・TEAC AI-301DA-SPとUSBケーブルで接続
これだけで、設定完了。

すごくカンタンにハイレゾが再生できました。
Raspberry Pi 4 Model Bと違って、省電力なのでiPhone用の出力の小さいUSB充電器で動くのも素晴らしい。

Raspberry Pi 4 Model B 4GBと比べると
・起動の時間はかかる(一度起動しちゃえば基本電源は切らないから全く問題無し)
・楽曲選択などのレスポンスに差は感じない
・音質も変化なし
・サイズと消費電力はダウン
・Wi-Fiの電波強度も問題なし
・AirPlayでの接続も問題なし
ってところですね。

うーん、素敵。
もうちょっと休日に触ってみて問題がなければ、これで運用してみましょう。