電波の出力(空中線電力)を調べてみたよ

最近、電波のことを色々調べてみてるんだけど、電波の出力(空中線電力)が一覧になっているものってないので作ってみた。

各規格の転送速度を調べてみたよ
アマチュア無線の周波数を調べてみたよ
もご確認ください。

種類出力周波数
AMラジオNHK東京2500,000W693kHz 
AMラジオNHK東京1300,000W594kHz 
AMラジオ東京民放100,000W954kHz1242kHz
標準電波報時局50,000W40kHz60kHz
天文通信臼田宇宙空間観測所64mパラボラ20,000W7GHz2GHz
地デジ東京10,000W473.142857MHz707.142857MHz
FMラジオTOKYO FM10,000W80.0MHz 
FMラジオ東京NHK7,000W82.5MHz 
FMラジオ東京ワイドFM7,000W90.5MHz93.0MHz
FMラジオFMヨコハマ5,000W84.7MHz 
AMラジオNHK富山5,000W648kHz 
地デジ大阪3,000W473.142857MHz707.142857MHz
地デジ名古屋3,000W473.142857MHz707.142857MHz
地デジ富山1,000W473.142857MHz707.142857MHz
FMラジオFM富山1,000W82.7MHz 
アマチュア無線1級1,000W135kHz248GHz
潜水艦通信えびの送信所500W22.2kHz 
GPS衛星C/Aコード480W1575.42MHz 
ポケットベル 250W280MHz 
アマチュア無線2級200W135kHz248GHz
航空機無線洋上管制用150W2MHz22MHz
衛星放送BS/CSデジタル120W12GHz 
アマチュア無線3級50W135kHz248GHz
携帯電話基地局25W700MHz2100MHz
アマチュア無線4級20W135kHz248GHz
FMラジオコミュニティFM20W84.0MHz 
航空機無線民間用VHF10W118MHz136.975MHz
トランシーバデジタルトランシーバー5W351MHz 
トランシーバデジタルトランシーバー1W351MHz 
衛星電話イリジウム600mW1.6GHz 
PHS基地局500mW1884.65MHz1919.75MHz
LPWA 250mW920MHz簡易無線局(登録)LoRaWAN、NB-IoT、SIGFOX等
携帯電話5G NR(New Radio)仕様端末200mW3.6GHz29.5GHz
携帯電話4G LTE-A方式(FDD/TDD)端末200mW700MHz3.5GHz
携帯電話WCDMA端末200mW700MHz2.1GHz
Wi-Fi 200mW2.4GHz5GHz
PHSPHS端末80mW1884.65MHz1919.75MHz
LPWA 20mW920MHzLoRaWAN、NB-IoT、SIGFOX等
Wi-SUN 20mW920MHz 
ETC車載器10mW5.8GHz 
特定小電力トランシーバ10mW421MHz440MHz,422MHz
ZigBee 10mW2.4GHz800MHz/900MHz
Wi-SUN 10mW920MHz 
BluetoothClass 110mW2.4GHz 
BluetoothClass 22.5mW2.4GHz 
ZigBee 2mW2.4GHz800MHz/900MHz
BluetoothClass 31mW2.4GHz 
LPWA 1mW920MHzLoRaWAN、NB-IoT、SIGFOX等
Z-Wave 1mW920MHz 
ZigBee 1mW2.4GHz800MHz/900MHz
特定小電力トランシーバ1mW413MHz454MHz
特定小電力キーレスエントリ、タイヤモニタ25µW315MHz 
微弱無線 50nW  

パッとみて思ったのは、
・NHKラジオ第2放送の出力が500kWと大きい
・アマチュア無線1級の1kWって結構大きい
・衛星放送のBS/CSデジタルって120Wと意外と小さい
・コミュニティFMの20Wも結構小さい
・スマートフォン(WCDMA端末)の出力が200mWと思ったより小さい
・Wi-Fiって200mWあるからか、結構届くイメージがある
って感じですかね。

BluetoothのClass1って規格上は100mWと結構出力が大きいのですが、日本では電波法で2.4GHz帯の空中線電力について10mW/MHz(1MHzあたりの電力が10mW)を上限としており、それを超える製品は技適を取得できないとのこと。

つまり、Class 1対応をうたう製品であっても、最大の100mWに到達する製品は日本市場での流通が許されないため、出力は10mW以下に抑えられているらしいです。

しかも、Bluetoothの電波が届きにくいのは、規格と制限とあとアンテナ(ドングルの型状)が悪いんじゃないかな、と。
(参考 Bluetoothを極める、間違いだらけのBluetoothドングル選び)

2.4GHzの波長は12.5cmだから、1/2波長なら6.25cm。
7cmぐらいの良いアンテナがあれば、100m届く気がする。

ちなみに、Wi-Fiも同じ2.4GHzだけど、出力は200mWと大きく結構電波は飛ぶ印象ですよね。
あとは、やっぱりアンテナが大きいもの使っているからじゃないかな?

ドングルタイプの受発信機はやっぱり限界があると思うのと、iPhoneやAndroidのBluetoothが強いのは、やっぱり本体に内蔵されているアンテナが長いというのが功を奏しているのではないかな?

参考までに、バッファローの最高級Wi-FiルーターWXR-2533DHPのアンテナ長は13.5cmです。

あと、PS3/PS4のコントローラー(Bluetooth)の電波が強くて高感度なのは、本体のアンテナがわりと大きいということが高感度なのに一役買っていると思われますね。

10 thoughts on “電波の出力(空中線電力)を調べてみたよ”

  1. アマチュア無線は、145Mhzですよ!

  2. 通りすがりのおっちゃん様
    コメントありがとうございます。
    分かりづらい表現ですが、アマチュア無線は135.7kHz~248GHzっていう意味の表現です!

  3. アイコムのLTEトランシーバーIP502Hの出力はどのくらいでしょうか?

  4. 出力様
    コメントありがとうございます。
    メーカーに確認しました。
    LTEトランシーバは基本的にスマホなどと同じですので、200mWとなります。

  5. iPhoneやAndroidなど4GLTEや5Gのものでも200mWなのでしょうか?

  6. YOU様
    コメントありがとうございます。

    こちらで調べたところ、AndroidやiPhoneなどのスマートフォンやiPadは、
    4GのLTE-A方式 (FDD)
    LTE-A方式 (TDD)
    3GPP 5G NR(New Radio)仕様
    いずれも移動局(端末側)の最大空中線電力は
    23dBm=200mW(199.53mW)
    となるようです。

  7. Bluetooth Class1の100mWですが、日本電波法で技適を取ろうとすると10mW/MHzに出力が制限されると思います。
    Bluetoothの占有帯域は1MHzなので、単純に出力は10mWとなり、結局Class2の最大出力と同じということになります。

    WiFi(2.4GHz)も同じく10mW/MHzですが、占有帯域は20MHzととても広いので、200mWの出力が行なえます。

    ネットの知識を収集したのみですので、信憑性はあまりないかもしれないですが、参考まで。

  8. 匿名様

    コメントありがとうございます。
    参考になりました。
    Bluetoothの仕様について、今一度調べてみたいと思います!

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