富山生まれ、富山育ちのボクとしては、富山ブラックはソウルフードのひとつ。
幼稚園の頃から、富山ブラックの総本山である「大喜 西町店」で食べ育ってきたモノとしては、ちょっと評価の目が厳しくなりますよ。
まあ、そもそも「富山ブラックとやなんぞや?」というところから紐解く必要がありますが、ボクは「大喜 西町店」の歴史そのものが富山ブラックだと思うのですよ。
「半世紀以上昔、ドカ弁やおにぎりを持った労働者のために、
オヤッさんは濃い味付けでチャーシューのたっぷり入った、
「よく噛んで」食べるおかずの中華そばを考え出した。
昭和二十二年、終戦後のことである。
噂に噂を呼び、富山祭りには千人もの行列を作ったこともあった。
じいちゃんから、とうちゃん、孫へと、
今や三世代にわたり親しまれている大喜。
富山県民ならば知らない者はいない。
これも、流行に左右されないこだわりの味を
頑固に守ってきたからだと自負している。」
誤解を恐れずに言えば、ラーメン次郎などよりも歴史のある、戦後の悲しいストーリーを持ったラーメンなのです。
(´;ω;`)
まあ、その大喜本店も、21世紀になってから店主が変わって、味も変わってしまいましたが。
さて、こうやってみると、だらんまは「大喜リスペクト」なお店になってしまうのです。
が、しかし、大喜にみられるようなストイックさに欠けます。
大喜には肉大盛りなどありません。
なぜなら全てが肉大盛りだからです。
ミソもつけ麺も、油そばもありません。
「あっさりヘルシー」なラーメンを作りたいなら、富山ブラックでは無いお店でやったほうがいいと思うのです。
だらんまの味を単純に評価しても、残念ながら本家の大喜には遠く及びません。
ミソやつけ麺なんてどうでもいいので、大喜の味を超えるような富山ブラックに挑戦して、東京で頑張ってほしいです。
今後に期待します。