茅場町という街は以前に通っていた職場があった場所。
しかしこのとんかつ屋と出会ったのは、茅場町を離れてからのこと…。
カウンターだけのひっそりとしたお店。しかし名店の香りがする。
伺ったのは平日のお昼。
この日は久しぶりに茅場町で打ち合わせがあった。
「何食べようかな？」
「茅場町といえば鳥ふじの親子丼かなぁ？」と思っていたところ、友人にこのお店を教えてもらったのを思い出した。
マスターとお母さん？が営む小さなお店で、飾りっ気はなし。
以前は「築地直送まぐろの中落ち丼」とかあったみたいだけど、いまは無いみたい。
ロースカツ定食(1,300円)にしようと思ったけど、客の多くがソースカツ丼を頼んでいた。
たぶん味も美味しいんだろうけど、850円とお得なところが魅力的なんだろうね。
一瞬ソースカツ丼をオーダーしそうになったけど、やはりここは初志貫徹でベーシックなロースカツ定食を食べましょか。
調味料は塩もあるけど、甘口と辛口と2種類のソースが基本かな。
しばらくして出てきたトンカツは実に教科書どおりな感じ。
昭和的というか、昔ながらの美しいトンカツ。
最近流行りのピンク色に生っぽくなっているわけでもなく、超分厚いわけでもない。
一口食べると脂が美味い。
揚げ方もご飯の炊き具合も上々で、実によい「トンカツ定食」となっています。
塩をちょっとつけて、旨い。
甘口ソースをちょっとつけて、美味い。
辛口ソースをちょびっとつけて、うん、いいね。
個人的にはパーフェクトに近いトンカツ定食。
大森の丸一(蒲田の丸一の本家)に似てると思ったので、マスターに丸一と関係があるのか聞いたところ「先代からずっと茅場町でやっているオリジナルです」ということでした。
丸一は関係は無いみたい。
最近は丸一や檍(あおき)のようなSPF豚を使った半生系のトンカツ屋さんも多いけど、ほどよく薄くてサクっと揚げてあるトンカツのほうが個人的には好きです。
ということで、近頃のトンカツばかり食べているトンカツ愛好家の方にも食してもらいたい、昔ながらのトンカツでした。
長く続けてもらいたいですね。
リピあり。(^^)