GW弾丸貧乏旅行(1日目)

ゴールデンウィークにバイクでどこかに行きたくなった。
候補は東京か京都。
別に観光では無くって、友達に会いたいと思ったから。
5月1日の夜にそれぞれの場所にいる友達に連絡をとってみたが、東京の友人は仕事があるらしい。
まあ東京は長く住んでいたし先月も行ってきた。逆に京都への訪問は、約14年ぶりのことだ。
GWは中部地方、関西地方ともに晴天とのこと。

思い立ったが吉日。「そうだ 京都、行こう」。5月2日12:00富山をスタート。
必要最低限の着替えをリュックに入れていく。今回はパソコンもデジカメも持っていかない。


足になってくれるのは、YAMAHA YZF-R1。逆輸入のフルパワーモデルだ。
1,000ccで180ps程度のモンスターマシン。快適性なんてあったもんじゃない。
公道で乗れる最も速い乗り物のひとつで、長距離走行には向かないが、楽しい1台。

思えば、大型自動二輪なんて無駄の極致みたいなもんだ。
6速のトランスミッションは、1速でも150km/h近く出て、3速で230km/hを超えるスペックで、公道ではほとんど意味の無い性能だ。
バイクの話になってしまうが、初めてリッターバイクに乗ったのは、会社員時代の同僚OさんのDUCATI 998という外車で、味わったことの無い加速にビビってしまった。Oさんはたいそうバイクを大切にしていたので、エンジンを高回転まで回させてくれなかった。
まあ当然のことだろうが、リッターバイクの恐ろしさを味わえなかったのは残念だった。

次に乗ったのが、このYZF-R1というバイクだった。この持ち主のMさんはOさんとは対極で、1速でレッドゾーンまで回してね♪と、
気が狂ったような発言をする人だ。レッドゾーンは14,000rpm。モーターのように滑らかに回るエンジンの圧倒的な加速は本当に視界がゆがむ感覚がする。
体が後ろに持っていかれて、気を許すと転げ落ちるような風圧。
夏は暑く、冬は寒い。死と隣り合わせの変態的な、まぁ、そんな麻薬のような乗り物だ。

バイクでのツーリングといえば、万一の転倒を考えて専用の上着、ズボン、グローブなどの装備をするのが一般的だが、
残念ながらボクは走り屋、ツアラーでもないし、思いつきの旅行なので普通の格好でいく。
雨具も持たず、グローブもしない、地図も持たない、ナビも無い。ヘルメットの中ではiPodで曲を聴いている。
完全な邪道である。ETCもついていないので走るのは当然一般道である。
Yamaha YZF-R1(写真は2010年モデル。色も違う。)

で、出発後、富山市街地にある大手モールを見学。なかなか賑わっている。
ここでAさんに出会い、少し挨拶をしてすぐに京都へ向かう。まず目指すのは金沢だ。

富山から金沢は、学生時代に原付で良く走った359号線を使う。
いわゆるバイパスではなく、富山と金沢を結ぶ裏道的な道路。
でも、2車線区間もあってスピードは結構速い。さすがGWだけあって車が多い。
砺波のチューリップフェアではバスも多数いて立派な観光地になっていた。
そんなチューリップフェアには目もくれず、京都を目指す。

金沢森本ICのそばから、バイパスっぽい環状線があった。この道を通るのは初めて。
話には聞いていたが、なかなか快適に走れる。が、手取川でいきなり有料道路になった。
どうしよう。貧乏旅行なのに…と思いながらもとりあえず走る。
結局100円取られただけ。まあ良しとしよう。

腹も空いてきたので、こまつ木場潟の道の駅で定食を食べる。
ここまでパトカーも白バイもいない。快調である。
道路を走るということは、たくさんの敵と遭遇する。
・パトカー
・白バイ
・ねずみとり
・オービス
・トラック
・タクシー
・走り屋
・暴走族など
どれも下手なかかわりを持つと面倒なことになる。
バイクみたいな体をむき出しにして走る乗り物は、常に死と隣り合わせでもある。

福井8号線を順調に走っていると敦賀湾であおってくるGOLF GTIが出現。
後ろにピッタリくっついてくる。止まるに止まれない、抜かすに抜かせない狭い道で、だ。
対向車がいないのを見つけて、先行車をぶち抜く。ようやくミラーから消えてくれた。

一気に滋賀まで到着。琵琶湖の下の道を走るつもりが、道路看板のとおり行ったつもりなのに、琵琶湖の湖北バイパスを走ることになった。
夕暮れの中気持ちよく飛ばしていくと段々と渋滞に・・・。
渋滞は想定内だが、困ったのが、いきなりガソリン切れのランプが!
自動車専用道路なので、コンビニはもちろんガソリンスタンドなんて全然無い。
「ヤバイ・・・こんなとこでガソリン切れになったら大変だ」
とりあえず大津の近くまで行けば、ガソリンスタンドはあるだろう。
そう思って、バイパスを降りた。
近くにいた地元のバスの駐車場のおじさんにガソリンスタンドの場所を聞くが、すでに終了していて、またバイパスに戻った。

そうこうしている間に、京都東ICまで来てしまった。馴染み深い1号線だ。
すると対向車線にひときわ光るガソリンスタンドを発見!
大渋滞の中、車の間を無理やり横断してガソリンを補給。
ほっと一安心。よし、後は京都市内まであとわずか。ちょっと疲れたけど、頑張ろう。

貧乏&無計画な旅行なので、当然ホテルなど予約していない。
GW価格のホテルなんて泊まれない。

京都は、幼少のころから何度も行ったことがあるし、事前にGoogleマップを頭に叩き込んで、
大体の地理を把握しておいたので何とか走れた。
街はすでに闇に沈み、古都の景色も楽しめない。
見覚えのある京都タワーが目に付いたのでとりあえず京都駅を目指す。

京都駅前のスターバックス前にバイクを停止させ、ちょいと休憩。
次は寝る場所と食べる場所の確保だ。

この時期の京都は、六本木以上に外国人が多い。
金と時間のある暇な外国人がウラヤマシスと思いながら、今日の宿となる四条川原町に向かった。

四条川原町は、想像以上な繁華街。バイクを駐車する場所も無い。
「ここからちょっと離れれば駐輪場があるだろう」そう考えて少し京都駅のほうに戻った。
すると、公共機関のような建物に駐輪場があるのが見えた。
守衛のおじさんの許しを得て、タダで駐輪場に止めれた。
大通りにも面しているし、盗難の心配も少ないだろう。

今度は徒歩で四条川原町に戻る。
事前にネットで調べてあったシャワー付のネットカフェを目指して。
バイクでは一瞬の道のりも、歩くとなんと1km以上あった。

京都名物でも食べようかと思ったが、そんな店は早くしまってしまう。
空腹に負けて富山にもあるロッテリアに入ってしまった(笑)

で、目的地のネットカフェについたが、GWで若者が多い街のせいか満室である。
困った。ケータイでホテルを探すもどこも満室。
仕方ない場所を変えよう。そう思った瞬間、小奇麗なビルにネットカフェの看板が。

光に吸い付けられる蛾のごとく、迷わずにそこに向かった。
そのネットカフェはシャワーもあるし、横になれる席もたくさん空いていてなおかつ安い。

明日会う予定のKさんに連絡をとり、漫画を少し読んで1:30には就寝した。
明日へ続く・・・。

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