サウナの温度と湿度の関係+ロウリュの風の関係

サウナの温度と湿度の関係+ロウリュの風の関係

サウナでよくある質問が、温度が100℃近い高温なのに、なぜ火傷をしないのか?っていうもの。

答えは、水よりも空気の方が熱を伝えにくいため。
水と空気では熱を伝える性質は大きく異なり、空気の熱の伝わりやすさは、水の1/20程度しかありません。だからサウナでも火傷しない…らしいです。

となると、100℃近いサウナでも湿度が高かったら火傷しちゃうってことですよね。

一般的なサウナは…
■ドライサウナ(電気式)/ロッキーサウナ(ガス式)
高温(約60~110℃)、低湿度(約5~30%)で発汗させる。

■ミストサウナ
低温(約40~45℃)、高湿度(約70~100%)で霧状のミストを全身に浴びて発汗するサウナ。
ぐらいが目安です。

普通、湿度といえば相対湿度を指します。
相対湿度(RH)とは、ある温度の大気中に含まれる水蒸気量mwを、その湿度の飽和水蒸気量mmaxで割った割合です。

RH(%)=mw/mmax×100

参考:温度・湿度の基本原理

温度も大事だけど湿度も大事となると、サウナ室の中にある温度計は暑さを測るのにはあくまでも目安で、体感的な温度を測るためには湿度の情報無くしてはあまり把握できないということですね。

いろいろ考察するために、まずは体感温度を調べてみます。
カシオ計算機サイトの体感温度の計算フォームを使います。

体感温度はミスナールの計算式(改良版)で求められるそうです。
サウナの温度と湿度の関係+ロウリュの風の関係

サウナの温度を表にしてみました。
サウナの温度と湿度の関係+ロウリュの風の関係

日本サウナスパ協会発行のテキストには「90℃で絶対湿度45g/m3~61g/m3(相対湿度10.7%~14.5%)を「マイルド」なサウナ」と示されているようです。
某サウナメーカーでは、頭の部分を70℃と設定した場合、絶対湿度は40g/m3(相対湿度20%)としているそうです。

90℃で湿度14.5%ということは、体感温度は57.8℃。
これがマイルドということであれば、仮説としては、サウナの中の暑さ(温度×湿度)は体感温度が60~70℃ぐらいが最適なのかな?

体感温度で70℃を超えると入ってられない気がする…。

ちなみに、サウナストーンに水やアロマをかけて水蒸気を発生させて湿度を上げて、さらにタオルで仰いで発汗を促す、ロウリュ(アウフグース)っていうのがありますが、これの体感温度を計算してみましょう。

ネットで調べる限り、熱波甲子園というイベントで優勝したときのロウリュの達人が出した記録が「風速32.9m」だそうです。

となると、先ほどのミスナールの計算式(改良版)で試算してみると…。
仮に温度が90℃、湿度が10%で、風速が32.9m/sだとすると、体感温度は87.8℃となるそうです!
これはメチャメチャ熱いですね。

ちょっと少なく見積もって、温度が85℃、湿度が8%、風速が32.9m/sでも、体感温度は81.3℃と熱い!

かなり少なくして、温度が80℃、湿度が5%、風速が32.9m/sでも、体感温度は74.6℃とまだまだ熱い!

日本サウナスパ協会発行のテキストなどにも詳しい説明などがあるのかもしれませんが、ネット上ではサウナの温度と湿度の関係について詳しいページが無いですね。
ちょっと結論が曖昧ですが、もう少し深掘りして温度と湿度の関係を考えていきたいと思います。

それにしても、サウナ用の湿度計ってあまり見ないですよねー。
温度計と共に湿度計を付けてほしいです…。

P.S.ボクのこれまでの経験で1番暑かった(熱かった)ロウリュ(アウフグース)は、スパ・ラクーアのヴィルデンシュタインです。
水蒸気が本当に熱くて、タオルが持てないぐらいでした…笑

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