北陸新幹線が開通して、そろそろ1年。
整備計画決定から40年以上を経てようやく実現した北陸新幹線の開業は、富山県民の悲願でした。
ボクはこれまでは東京と富山の移動には、
・飛行機
・新幹線+JR在来線
・高速バス
・クルマ
・バイク
のいずれかを使っていましたが、最近の状況ではどの交通手段が一番パフォーマンスが良いのか比較してみました。
結論から言うと、現在のところボクの基準では、「北陸新幹線 かがやき」での移動が一番パフォーマンスが一番良いなぁという結果となっています。
(たまにクルマとかはありますが)
新幹線の東京-富山間2時間8分というのは、本当にびっくりするほどあっという間に着きます。
富山から向かっていると「おや長野かぁ」と思っていた矢先、ほんのわずかな時間で富山平野側に出ています。
しかも、当初思っていたよりも料金も安いです。
東京-富山間の北陸新幹線最安値は、
JR西日本のe5489のJ-WESTカード会員のみの「e早特1」だと、10,880円です。(前日まで予約)
JR東日本えきねっとのトクだ値10(10%割引)だと、11,270円。(当日の午前1:40まで予約)
JR西日本のe5489のカンタンなネット登録で利用できる「WEB早割1」だと、11,450円。(前日まで予約)
東京-富山間(391.9km)は
かがやき 2時間8分
はくたか 2時間34分
です。
正規料金は
自由席 12,210円(かがやきは全席指定)
指定 12,730円
グリーン 17,360円
グランクラス 25,580円
ですね。
使いやすくて便利なのは前日まで予約OKの「トクだ値10」の11,270円か「WEB早割1」11,450円がオススメです。
いっぽうANAの飛行機だとどうでしょうか。
東京駅-浜松町-モノレール-羽田空港-富山きときと空港-富山空港連絡バス-富山駅合計599.1kmの旅となります。
飛行機自体の搭乗時間は約1時間ですが、富山駅-東京駅までは最速でも2時間42分程度となります。
また、手荷物を預けていると更に時間がかかるのはいうまでもありません。
値段は前日までの予約の「特割1」で12,090円
正規料金では
普通 24,890円
プレミアムクラス 31,990円
となります。
飛行機運賃のほかに
山手線(東京-浜松町) 154円(IC料金)
モノレール(浜松町-羽田空港) 483円(IC料金)
富山空港連絡バス 410円
合計 1,047円が必要となり、
飛行機の最安値は、13,137円
となってしまいます。
一方、バスはどうでしょうか?
いろいろバス会社はありますが、比較的安心、安全なほうを選ぶとすると、富山地方鉄道/西武バスになりますね。
富山地方鉄道/西武バスの東京の発着は東京駅ではなく池袋駅になり、距離は約426km、6時間半の旅です。
座席は3列シートなので、多少ラクだとは思います。
料金は季節や時間帯によって変わりますが、
最安値のE運賃 5,000円
最高値のS運賃 8,200円
程度となります。
座席が4列シートの格安バスもあります。
VIPライナーという会社だと、東京駅発で約7時間、434kmです。
最安値は3,400円程度。
これは安い!
けど、4列シートはちょっと乗りたくないかな…。
自家用車(クルマ)で行った場合、
上信越自動車道 と 北陸自動車道 経由の全部高速道路を使った場合、東京駅(首都高 銀座入口)→富山IC→富山駅 約5時間19分、距離は438kmです。
高速道路料金は
ETC 10,100円(平日)
ETC 7,780円(休日)
通常 10,520円
ガソリン代は燃費が10km/l、ガソリンが125円計算で5,420円。
合計13,200円~15,995円程度というところでしょうか。
中央自動車道 経由 松本で降りて 安房峠 経由の場合、東京駅(首都高 銀座入口)→松本IC→富山駅 約5時間39分、距離は359kmです。
高速道路料金は
ETC 5,820円(平日)
ETC 5,690円(休日)
通常 6,730円
安房峠道路 平湯~中ノ湯
ETC 770円(平日)
ETC 540円(休日)
通常 770円
ガソリン代は燃費が10km/l、ガソリンが125円計算で、4,487円。
合計10,717円~11,987円程度。
推奨しませんが、高速を使わず一般道のみで国道17号線 と 国道8号線で行った場合、東京駅→富山駅 約8時間10分、距離は404kmです。
ガソリン代は燃費が10km/l、ガソリンが125円計算で5,050円。
かかる費用はガソリン代のみですね。
バイクで行った場合、
上信越自動車道 と 北陸自動車道 経由の全部高速道路を使った場合、東京駅(首都高 銀座入口)→富山IC→富山駅 約5時間19分、距離は438kmです。
高速道路料金は
ETC 8,140円(平日)
ETC 6,280円(休日)
通常 8,480円
ガソリン代は燃費が20km/l、ガソリンが125円計算で2,738円。
合計9,018円~11,218円程度。
中央自動車道 経由 松本で降りて 安房峠 経由の場合、東京駅(首都高 銀座入口)→松本IC→富山駅 約5時間39分、距離は359kmです。
高速道路料金は
ETC 4,620円(平日)
ETC 3,560円(休日)
通常 5,490円
安房峠道路 平湯~中ノ湯
ETC 620円(平日)
ETC 430円(休日)
通常 620円
ガソリン代は燃費が20km/l、ガソリンが125円計算で、2,244円。
合計6,234円~8,354円程度というところでしょうか。
推奨しませんが、高速を使わず一般道のみで国道17号線 と 国道8号線で行った場合、東京駅→富山駅 約8時間10分、距離は404kmです。
ガソリン代は燃費が20km/l、ガソリンが125円計算で2,525円。
かかる費用はガソリン代のみですね。
一番最安値は、期間限定ですが「青春18切符」を利用したものです。(笑)
高山線ルート 12時間58分 611.9km
料金は、2,370円ですね。
このルートの通常運賃は9,610円です。
新幹線 | 391.9km | WEB早特1 | e早特1 | 自由席 | 指定 | グリーン | グランクラス | ||
かがやき | 2時間8分 | 11,450 | 10,880 | 12,730 | 17,360 | 25,580 | |||
はくたか | 2時間34分 | 11,450 | 10,880 | 12,210 | 12,730 | 17,360 | 25,580 | ||
飛行機 | 599.1km | 特割1 | 普通 | プレミアムクラス | |||||
ボーイング737-800 (738) | 1時間 | 12,090 | 24,890 | 31,990 | |||||
2時間42分 | 山手線 | モノレール | 富山空港連絡バス | 計 | |||||
154 | 483 | 410 | 1,047 | ||||||
バス | E運賃 | D運賃 | C運賃 | B運賃 | A運賃 | S運賃 | |||
富山地方鉄道/西武バス (3列) | 426km | 6時間30分 | 5,000 | 6,200 | 6,700 | 7,200 | 7,700 | 8,200 | |
VIPライナー (4列) | 434km | 7時間 | 3,400 | ||||||
クルマ | ETC(休日) | ETC(平日) | 高速通常 | ガソリン | 合計最安 | 合計最高 | |||
上信越自動車道 と 北陸自動車道 経由 | 438km | 5時間19分 | 7,780 | 10,100 | 10,520 | 5,420 | 13,200 | 15,995 | |
中央自動車道 と 安房峠 経由 | 359km | 5時間39分 | 6,230 | 6,590 | 7,500 | 4,487 | 10,717 | 11,987 | |
一般道のみ国道17号線 と 国道8号線 | 404km | 8時間6分 | 5,050 | ||||||
バイク | ETC(休日) | ETC(平日) | 高速通常 | ガソリン | 合計最安 | 合計最高 | |||
上信越自動車道 と 北陸自動車道 経由 | 438km | 5時間19分 | 6,280 | 8,140 | 8,480 | 2,738 | 9,018 | 11,218 | |
中央自動車道 と 安房峠 経由 | 359km | 5時間39分 | 3,990 | 5,240 | 6,110 | 2,244 | 6,234 | 8,354 | |
一般道のみ国道17号線 と 国道8号線 | 404km | 8時間10分 | 2,525 | ||||||
青春18切符 | 高山線ルート | 611.9km | 12時間58分 | 2,370 | 9,610 |
こうやってみると、新幹線が時間と値段のバランスが取れているような気がしますね。
北陸新幹線には今のところ「回数券」がありません。
よって、金券ショップ、チケットショップなどでの格安乗車券もありません。
これまでの上越新幹線から越後湯沢駅経由、特急はくたかに乗るルートは、乗り換えがかなり面倒でしたが、北陸新幹線なら乗り換えも無しです。
以前は飛行機が一番早くてよかったのですが、時間はもちろん値段も含めて新幹線の優位性は揺るぎませんね。
飛行機だと、
・悪天候で飛ばないこともある
・悪天候で引き返すこともある
・荷物が多いと追加料金が取られることもある (普通で20kgまで、プレミアム40kgまで)
・持ち込み不可のものも多い (ライターオイル等)
・乗り換えが面倒
・手続きから搭乗まで時間に余裕が必要
・本数も少ない(1日4往復 2016年3月27日~)
・保安検査が面倒
・必ず予約が必要
・空港が都市部から離れている
というデメリットもありますし、今では東京-富山便の飛行機に乗る利点がありません。ぶっちゃけ。
まあ、株主優待券があるとか、マイレージがある、またはマイレージを貯めたいとか、プレミアムなカードがあるとかなら別ですけど、それでもやっぱり面倒だと思います。
飛行機が生き残る方法は…やはり料金値下げしかないでしょうね。
LCCのような安い飛行機がないと東京-富山の飛行機はこの先勝てないような気がします。
LCCとなると羽田空港ではなく成田空港になるかもしれません。
東京駅-羽田空港では、
東京駅-(山手線)-浜松町-(東京モノレール羽田線)-羽田空港第2ビルは、31分(20.9km)/637円(IC利用時)ですが、
東京駅-成田空港では、
東京駅-(山手線)-日暮里-(京成特急スカイライナー)-成田空港は、55分(67,8km)/2,619円(IC利用時)となります。
もう少しお安いアクセス特急を使うと
東京駅-(山手線)-日暮里-(京成特急スカイライナー)-成田空港は、1時間4分(67,8km)/1,389円(IC利用時)ですね。
あとは、高速バスも約1時間、1,000円程度であるようです。
ということから考えると、LCCもしくはLCC並のANAの飛行機でも、富山-成田間の片道運賃を9,000円以下にしないと競争力が無いように思います。
空港から東京駅までの移動料金も含めて、1万円以下ってことです。
それも、前日までの予約で片道1万円以下にしてもらいたい。
28日前までの予約が必要とか面倒です。
時間は富山駅-成田空港-富山きときと空港-東京駅間トータルで、3時間を大幅に超えると多少安くてもお客は乗らないでしょうね。
もっとも、富山きときと空港-成田間の飛行機は海外との行き来で需要が多少出るかもしれませんが。
「おのれ、JRの回し者か!!」と目を三角にして怒る飛行機マニア、飛行機援護派の方もいらっしゃるかもしれませんが、ボクも飛行機好きですよ。
でも、いまのままだと東京-富山便の先細りは目に見えているので、ANAやLCCの方々にはなんとか頑張ってもらいたいなぁと思うのであります。
現在でも飛行機とホテルのパックの旅などであれば飛行機での旅でもかなり安くなるとは思います。
こういうパックだと色々制限などはありますが、調べてみるのも良いかもですね。
富山-東京間の高速バスは、富山地方鉄道/西武バスだったら、今でも乗っても悪く無いかなと思います。
東京に朝一で用事があって前泊をしない場合、一番早いのは(始発)、
JR新幹線かがやき500号・東京行 富山駅 6:19発 東京駅 8:32着
ANA312便 富山空港 7:10発 羽田 8:15着、東京駅 9:14着
ですが、
バスだと富山駅 22:50発 、池袋駅 5:45着、-地下鉄丸ノ内線-東京駅 6:05着
ぐらいになります。
富山に朝一で用事があって前泊をしない場合、一番早いのは(始発)、
JR新幹線かがやき501号・金沢行 東京駅 6:16発、富山駅 8:26着
ANA311便 東京駅 5:42発 羽田 6:45発、富山きときと空港 7:45着、富山駅 8:23着
バスだと池袋駅 23:00発 、富山駅 5:30着
となりますね。
ちなみに東京駅から富山駅までで最終で一番遅いのは(終電)、
JR新幹線の場合、かがやき519 東京駅 21:04発、富山駅 23:15着
飛行機の場合、東京駅 18:58-東京駅-浜松町-モノレール-羽田空港 ANA321便 20:05発-富山きときと空港 21:00着-富山空港連絡バス-富山駅 21:30着
高速バス 東京駅 23:10発、富山駅6:30着
ですかね。
富山駅から東京駅までで最終で一番遅いのは(終電)、
JR新幹線の場合、かがやき518 富山駅 21:20発、東京駅 23:32着
飛行機の場合、富山駅 18:40発 -富山空港連絡バス-富山きときと空港 ANA322便 19:35発-羽田空港 20:40着-モノレール-浜松町-東京駅 21:40着
高速バス 富山駅 23:39発、東京駅6:48着
ですね。
高速バスの最低価格片道5,000円はかなり安いと思います。
スタンプカードがあって、7回乗ると片道1回無料なるのもオトクです。
最安値は青春18切符ですが、これはかなりマニアックかつチャレンジャーなルートですね。
ボクは青春18切符は未経験なのですが、高山線ルート 12時間58分 611.9kmっていうのはかなりキツイと思います。
2,370円は安くて魅力ですが…。
以前は糸魚川経由のルートが使えたのですが、北陸エリアの並行在来線が第三セクターに移管されたことにより、富山エリアへ青春18きっぷで出かけるのが大変になったそうです。
以前の所要時間は9時間7分だったのが、13時間近くなったとは…。
ちょっとこの利用は現実的ではないですが、機会があれば一度チャレンジしてみたいとも思いますね。
クルマ(自家用車)では、初心者であれば全部高速道路を使う「上信越自動車道 と 北陸自動車道」のルートがオススメです。
早ければ、4時間半ぐらいでもOKです。
運転に自信がある、そして天候が良い、夜間の時間帯であれば「中央自動車道 経由 松本で降りて 安房峠 経由」も良いです。
運転に自信がある、というのは、安房峠経由の道は結構狭くてクネクネした道が長いので、特に疲れていると、かなり危ないです。
また、雪などが降ったり、凍結があると結構危険です。
かなり標高の高い場所ですから、平地では問題無い季節でも安房付近では極寒ということも少なくはありません。
そして、昼間の時間帯は大型観光バスなどの往来も激しく、狭い道ゆえ渋滞することもあります。
しかしながら、源泉かけ流しの温泉の立ち寄り湯もあるので、個人的には結構好きなルートです。
ということで、いま一番ラクで安くて使いやすい=パフォーマンスが良いのは
「北陸新幹線かがやき」を「トクだ値10(10%割引)」を使って乗ることですね。
費用は11,270円です。
また、お金を節約したいときは富山地方鉄道/西武の高速バスがオススメです。
富山はお魚やお米が美味しいですよ。
立山黒部アルペンルートや黒部峡谷トロッコ電車も良いですよ。
ボクの富山の食べログはこちら。
オススメの温泉一覧はこちら。
それでは、富山に行かれる方も、富山から出発される方も良い旅を!
まあ、ボクは鉄道系にも飛行機系にもあまり強くはないので、間違えがあればご指摘ください。(^^)