Amazon Music HDを試してみました

Amazon Music HDを試してみた

最近話題のAmazon Music HD

もともとAmazonにはAmazon Music Unlimitedがあって、月額780円~のサブスクリプションで音楽が聴き放題のサービスとなっています。
6,500万曲以上が聴き放題で音楽が好きな人にはピッタリ。

ライバルであるSpotifyは4,000万曲、AppleMusicは5,000万曲なので、Amazonの楽曲数はかなり多いです。
AmazonPrime会員だったら無料で聞けるAmazon Musicというものあるのですが、そちらはラインナップが200万曲とちょっと少ないかな…。

Amazon Music Unlimitedなどの一般的な音楽配信サービスの音質は標準解像度(SD)となっていて、256kbps~320kbpsのビットレートとなっています。

そこに登場したAmazon Music HDはMusic Unlimitedの上位版で、音質が良くなりました。

Amazon Music HDは、44.1kHz/16bitの「High Definition:HD音質」に加え、最大192kHz/24bitの「Ultra High Definition:Ultra HD音質」のロスレス配信を聴き放題で楽しむことができます。

Amazon Music HDはAmazonプライム会員は月額1,780円(税込)、プライム会員以外は月額1,980円(税込)で楽しめます。

いままでハイレゾの楽曲というとe-onkyoなどの専門サイトでFlacなどをダウンロードしなくてはならず、しかもアルバムが3,000円程度とわりと高額でした。

ボクもMichael Jacksonのハイレゾアルバムをe-onkyoで買いました。
でも、まあ音は良いんだけど、今どきアルバム1枚に3,000円とか出して買いますか?と言われると難しいかもしれません。

ハイレゾの定義なんだろうな?って感じですが、詳細は日本オーディオ協会のサイトを見てもらえればと思います。

まあ、簡単にいうと、
アンプ高域再生性能:40kHz以上が可能であること。
スピーカー・ヘッドホン高域再生性能:40kHz以上が可能であること。
プレイヤーファイル再生:FLAC/WAVファイル96kHz/24bitに対応可能であること。
DAC(デジタル・アナログ変換):96kHz/24bitが可能であること。
となっています。

ハイレゾ・オーディオ
※Hi-Res Audioロゴ、Hi-Res Audio Wirelessロゴは、日本オーディオ協会の登録商標、または商標です。
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例えば、B&Wというメーカーの805 D3という高級スピーカー(ペア1,012,000円)がありますが、マニア垂涎のかなり良いスピーカーです。
しかし、スピーカーの再生能力は34Hz~35kHzということで、ハイレゾ対応ではありません。

じゃあ、2万円のハイレゾ対応スピーカーと100万円のB&W 805D3のどちらが音が良いかと言われると、まあ間違いなく805D3のほうがいいでしょうね。

なので、あまりハイレゾ対応を謳っているオーディオ機器を買う必要は無いようにも思います。

うちにあるWadiaのアンプは24bit/192kHzの入力には対応していますが、Wharfedaleのスピーカーは48Hz~20kHzまでしか対応していません。
別にいいんですけどね。

それではAmazon Music HDを試してみました。
まずハイレゾ24bit/96kHzなどの楽曲数はそこまで多くはないのですが、HD音源(CDクオリティ)の楽曲はわりと多いですね。

HDクオリティの肝心の音質ですが、これまでのSDクオリティの配信楽曲よりはやっぱり全然クリアです。
キレが良くて、メリハリがあるように思います。

Amazon Music HDの「Ultra High Definition:Ultra HD音質」の楽曲と、うちのパソコンにインストールされているJRiver Media Center 25というソフトウェアでe-onkyoからダウンロードしたMichael Jacksonの楽曲をAmazon Music HDの同じ楽曲と比べてみました。

例えばBeat Itですね。ファイルはどちらも24bit/96kHzです。

Amazon Music HDを試してみた

まあ、JRiver Media Centerは音がいいって思っていましたけど、やっぱりAmazon Music HDよりも2ランクぐらい音がクリアです。
そして、JRiver Media Centerだと、CDをロスレスでリッピングしたFlac(16bit/44.1kHz)でも素晴らしく音がいいです。
MP3でも十分に良いです。

感覚的には、
1.JRiver(24bit/96kHz(Hi-Res)Flac)
2.JRiver(16bit/44.1KHz(CD)Flac)
3.JRiver(16bit/44.1kHz MP3 320Kbps)
4.Amazon Music Ultra HD(24bit/96KHz(Hi-Res))
5.Amazon music HD(16bit/44.1KHz(CD))
6.Amazon Music (16bit/44.1kHz MP3 320Kbps)
ってな感じですかね。

まだAmazon Music HDは試しきっていないのですが、そこそこクオリティのHi-Res楽曲が聴き放題っていうのはなかなかいいですね。
しばらく使ってみることにします。