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B&Wのスピーカーは最高クラスです!!…が

B&W 805 Diamond

B&W、Bowers & Wilkins (バウワース アンド ウィルキンス)は、イギリスの高級スピーカーメーカーで、最近はiPod対応のスピーカーやヘッドフォンも作っているけど、基本的にはスピーカーしか作らず、その品質、音質は世界最高クラス。

その証拠に、B&Wのスピーカーは、あのアビーロード・スタジオでも使われているし、STAR WARSのルーカス・フィルム(スカイウォーカー・サウンド)でも使われているし、SONYのスタジオでも使っている。
SONYなんてオーディオメーカーなのに、自社のスピーカーを使わずB&Wのものを使っている。
B&W凄いよね。

最近の音楽再生の環境は、ネットワークオーディオやパソコンを使ったハイレゾ音源が主流になってきていて、新しいスピーカーがちょっと欲しいので聞いてみた。

B&Wは高いモデルはもちろん良いのだけど、安いモデルでも相当音は良いので、まずは下から2番目のお手頃価格な685をオーディオショップで聞いてみる。

値段=音質というところがあるので、あくまでも参考までに定価を書いておきます。

B&W 685
B&W 685 ペア2本 ¥92,400

ボク「うーん、低音もちゃんと出てるし、値段の割りには悪くないですねぇ。」
店員「これは良いスピーカーですよ。まあ、CM1も悪くないですけどね。」

B&W CM1
B&W CM1 ペア2本 ¥134,000

ボク「おー、音が良いですねー。」
店員「これは良いスピーカーですよ。まあ、CM5は更にちゃんと音が出ますけどね。」

B&W CM5
B&W CM5 ペア2本 ¥176,000

ボク「おー、いい音が出ますねー。」
店員「これは良いスピーカーですよ。まあ、PM1は更に音が澄んでますけどね。」

B&W PM1
B&W PM1 ペア2本 ¥320,000

ボク「あー、だいぶ音が澄んでますねー。」
店員「これは良いスピーカーですよ。まあ、805 Diamondはレベルが違いますけどね。」

B&W 805 Diamond
B&W 805 Diamond ペア2本 ¥630,000

ボク「うあー、これはレベルが違いますねー。低音もいい!」
店員「これは良いスピーカーですよ。まあ、804 Diamondは更に良いですけどね。」

B&W 804 Diamond
B&W 804 Diamond ペア2本 ¥1,1550,000

ボク「うあー、これは良いですね。さすがトールボーイ型で上から下まで綺麗に音が出てますね。」
店員「これは良いスピーカーですよ。まあ、803 Diamondはもっと良いですけどね。」

B&W 803 Diamond
B&W 803 Diamond ペア2本 ¥1,512,000

ボク「うあー、これは良いですね。804と比べるとやはり音の厚みが違いますね。」
店員「これは良いスピーカーですよ。まあ、802 Diamondはもっともっと良いですけどね。」

B&W 802 Diamond
B&W 802 Diamond ペア2本 ¥2,100,000

ボク「ひょえー、これは凄いですね。803と比べるとやはりワンランク上ですね。」
店員「これは良いスピーカーですよ。まあ、800 Diamondは究極ですけどね。」

800 Diamond
B&W 800 Diamond ペア2本 ¥3,780,000

ボク「うおーーーーー、これは素晴らしいですね。802と比べてもやはり800 Diamondは最高ですね。」
店員「そうですね、800 Diamondは究極ですね。まあ、この音質でこの値段ならお買い得ですよ。」

ボク「でも、これは高すぎるし、805 Diamondでも十分いい音が出てましたし。」
店員「では、805 Diamondをもう一度聞いてみてください。」
ボク「あー、音がショボイ。レベルが違う…。」
店員「そういうもんなんですよ。」
ボク「うう。」(´;ω;`)

こういうのを内輪では「お金による音の暴力」と呼んでいます。
一般的に高級オーディオは、高いものはやはり良く、一度良いのを聞いてしまうと、安いのでもいいや言うわけにはいかんのですね。
でも、上を見たらキリがない。
まあ、高ければ良いってもんでもないですけど。
中には高くてポンコツなオーディオもありますし。

まあ、B&W 685(実売価格 ペア 2本 ¥54,000ぐらい)を買って満足するのが、一番いいのかもー。
それでも、805 Diamondが欲しいかもー。
やっぱり、803 Diamondぐらい欲しいかもー。

がんばろう。

ネットワークオーディオを始めてみる

最近流行りのネットワークオーディオ。
なかなか良い製品が出てきたので、メディア・ラボ長がネットワークオーディオを始めたいと言い出した。

なんでも山のようにあるCDをFLACWAVにリッピングしてNASに入れて、Hi-Fiシステムで聞きたいそうな。
(FLACは音質を劣化させない圧縮ファイル形式、WAVはCD音質を保ったファイル形式)

はいはい、それでは構築していきましょうか。
(◯v◯;)

ネットワークオーディオを簡単に説明すると、CDをNASというネットワークハードディスク(サーバ)に入れて、タブレットとかで簡単に選曲したりするもの。
まあ、NASを使わずにパソコンを使ってもいいのだけど、NASのほうが便利で省エネだからね。

ネットワークオーディオの特徴は、
(1) CDなどの保管場所が不要になる
(2) 簡単操作で選曲ができる
(3) CDより高音質なハイレゾ(ハイレゾリューション音源)が聞ける
(4) どの部屋でも曲を楽しめる
(5) 曲をダウンロードできるのでいつでも買える
ってこと。

音質でいうと、CDは人間の可聴範囲である約20kHzまでの信号までしか収録されてないんだけど、ハイレゾ音源だとCDを遥かに上回る情報量を収録が可能。
CDと比べて96kHzでは2倍の細かさ、24bitは256倍の分解能となる。
そのため今まで聴こえなかった音や、楽器やボーカルの深い音色を豊かに表現でき、臨場感あふれるリアルなサウンドで楽しむ事ができる。

◯CDのフォーマット
44.1kHz/16bit

◯ハイレゾ音源
96kHz/24bit
192kHz/24bit

◯DSD(より高解像度なハイレゾ)
DSD/2.8MHz/1bit(SACD)
DSD/5.6MHz/1bit

ってことなんだけど、とはいえ、高音質なスーパーオーディオCD(SACD=DSD)とかDVDオーディオは普及しなかたったんだけどねぇ。(・∀・)
下手なSACDプレイヤーは最高級クラスのCDプレイヤー(CDトランスポーター+DAC)より音が悪かったし。

で、まずはネットワークオーディオプレイヤー。

LINNのフラッグシップ・ソースコンポーネントKLIMAX DS
LINNのフラッグシップ・ソースコンポーネントKLIMAX DS 2,310,000円
これまた高いものをチョイスしてきますね。
でも、これは操作性はいいけど、音質はたいしたこと無いらしい。

MarantzのNA-11S1
MarantzのNA-11S1 346,500円
マランツの60周年記念モデルで、同社の50万円のSuperAudioCDプレイヤーのSA-11S3と同じDACを搭載していて、音はLINNより良いらしい。

SFORZATO DST-01
SFORZATO DST-01 630,000円
これはかなりレアな製品で、相当なマニアでないと知らないメーカー。
音は良さそう。
外部マスタークロックジェネレーターとの接続もできて、端子も豊富。
この3つの中では一番いいかも!?

ちなみに、マスタークロックジェネレーターとは、例えば、
ESOTERIC G-01
ESOTERIC G-01 1,417,500円
のようなもので、デジタルオーディオのクロック回路の中でも最高の性能を追求したもの。
GPS信号を受信してより高精度にして、音質を向上させるとか。
うーん、やりすぎかな?(^_^;)

DAC(Digital to Analog Converter=デジタル-アナログ変換回路)も、
Grandioso D1
ESOTERIC D1 2,500,000円
のような化け物を使います。

アンプやスピーカー、電源も500万円以上もする超高級品クラスを使いますが、それでは金持ち自慢みたいなので、今回は割愛。

次にNASです。
これがボク自身、NASは少ししか使ったことが無かったのですが、これがどうも、けっこう厄介な代物だということがわかりました。

NASは極端な話、USBメモリや外付けHDDのような外部ストレージではなく、完全なコンピュータであり、サーバなわけです。
なので、ネットワークオーディオプレイヤーと接続したからって簡単に動くわけではありません。

例えば、NASでは利用できる拡張子が限定されたりするわけです。
パソコンからNASに入っているFLACファイルを再生する場合は問題なくても、ネットワークオーディオプレイヤーからはFLACファイルを認識しなかったり、認識しても再生されなかったりするそうで。

なので、NASでFLACという音楽ファイルの拡張子のデータを使いたいのであれば、FLACファイルに対応していることを確認して購入しないとダメなわけです。

つまり、ネットワークオーディオとUSBメモリではFLACを聞くことはできるけど、NASにいれたら他のWAVやMP3は聞けるけどFLAC聞けないとか意味不明なことが発生するわけです。

例えば規格でいうと、DLNA(Digital Living Network Alliance)Ver.1.5に対応が必須ですし、音楽だけでなく動画なども扱うのであれば、DTCP-IPはもちろん、最近の規格だと、DLNAによって著作権保護映像(主に、デジタル放送の録画番組)についての対応範囲を規定した規格「DLPA NAS Level3」に対応していないとマズイのです。

大事なことなので、まとめます。
・DLNA 1.5
・DTCP-IP
・DLPA NAS Level3
・FLAC対応(FLACファイルを使うのであれば)
が揃っているNASが望ましいということです。

ファームウェアも最新にしておいたほうが良いとか。

なので、その辺に売っている適当なNASを買ってきても動かないことがあるそうで、バッファローとかIO-DATAなどの有名どころのNASを使ったほうが安全みたい。

DLNAって、なにかB-CASカードのような匂いがするけど、気のせいかなぁ。

バッファローのNAS(リンクステーション)は公式には、DLNA1.5対応しているとは公表はしていないので注意が必要です。
FLACの再生はできるモデルがあるが、完全に利用できるかどうかは不明。
LS-WV4.0TL/R1などはFLAC再生は大丈夫っぽい。
バッファローのNASでFLACが使えるかどうかはサポートの説明書を見ないとわからないのです。o(`ω´*)o

IO-DATAでは公式にDLNA1.5対応しているとはWebサイトに書いてあります。
ただ、モノによってFLACの再生はできないモデルがあるそうで、FLACが完全に利用できるかどうかは不明。
HDL-ASシリーズなどはFLAC再生は大丈夫っぽい。
IO-DATAのNASでFLACが使えるかどうかはサポートの説明書を見ないとわからないのです。o(`ω´*)o
例えば、RECBOX(HVL-AVシリーズ)は、FLACファイルの再生には非対応です。

このメディア・ラボはモノ自慢、金持ち自慢ではなく、純粋に音質を追求したら高い商品が集まっちゃたという実験です!

まあ、ボク個人ではここまでオタクなことはしませんけどね。
超高級品のオーディオで聞く音楽よりも、ドライブするときにラジオで聞いた音楽のほうが心にしみる場合もありますし(笑)

まあ、オンキヨーのCR-N755ぐらいとかを使っていればいいような気はしますが。

というわけで、どうなることやら。

HTPCで7.1chサラウンドにチャレンジ その4

QUIESPEC Fanless TX3000

HTPCで7.1chサラウンドにチャレンジ その3で、一応完成して小康を保っていたHTPCですが「何もしていないのに壊れた」状態になったと、メディア・ラボ長から連絡が入りました。
\(^o^)/

まあ、何もしていないというのは誤りで「HDMIケーブルを抜いて差しただけ」とのこと。
ふむふむ、ケーブルを抜き差ししただけで壊れるとは、困ったコンピュータですね。

Windowsシステムの復元やドライバの再インストール、サウンドカードやメモリの挿し直しなど、ソフトウェア、ハードウェアの両方を触ってみましたが、いっこうに回復しません…。

そのとき「新世代のIntel Core i7 CPUを積んだPCならマザーボードのHDMIからHDの7.1ch出力ができるんじゃない?」という疑問が。
メディア・ラボには、第2世代Core i7のCPUを積んだWin7機が転がっています。
そのパソコンをAVアンプにつなげると音がちゃんとでた!

これまで使っていたHTPCは、
「CPUはあまり早くなくて良いので、Core2Duo」
としていましたが、これが仇になっていたという形ですね。
あのサウンドカードの苦労は何だったのだろうか?

とはいえ、BSハイビジョンなどのAAC 5.1chの再生は未確認なので、どうしましょうかね?ってことで。

とりあえず、新しいHTPCの核となるコンピュータを用意することになりました。
ファンレスの静音パソコンです。

QUIESPEC Fanless TX3000
○ 本体ケース QUIESPEC Fanless TX3000
○ マザーボード Intel DH77DF (Intel H77 Chipset/USB 3.0/SATA 6Gb/s)
○ プロセッサー Intel Core i7-3770T (2.50GHz/Cache8MB/QuadCore/HT/HD4000/45W)
○ メモリ 8GB DDR3/1600MHz PC3-12800 DIMM
○ 2.5インチSSD Intel 520 240GB (SATA 6Gb/s) 
○ OS Windows7 64bit Professional

第3世代Core i7で、省電力タイプのCPUを搭載しています。
もうすぐ、第4世代Core i7が登場するよってことですが、まあそれはそれで、発売されたらまた買うとのこと…。
贅沢はいかんよ。(◯v◯;)

まあ、新しくPowerDVD13 Ultraでも入れて様子をみましょうか。 
さて、次はネットワークオーディオへの挑戦です。

HTPCで7.1chサラウンドにチャレンジ その3

XONAR HDAV13/DELUXE/A

一部の方に人気のコーナー「HTPCで7.1chサラウンドにチャレンジ」今回は第3回目です。

さて、前回予告したとおり、XONAR HDAV13/DELUXE/Aという高級サウンドカードをWindows7に導入してみました。
(このサウンドカードだけでPS3より高いんですよねぇ。もうパソコンでのBlu-ray再生はあきらめてプレステ3をもう一台買ったほうが良いとも言えます)

PCI-ex1.0にサウンドカードを取り付け、ドライバをインストールし、付属のArcSoft Total Media PlayerというBlu-rayプレイヤーソフトを入れてみましたが、うんともすんとも音がなりません。
起動音やYoutubeなどの音などすべての音が出ないのです。
ドライバもメーカーサイトから最新版をダウンロードしたのですが、、、。

ビデオカードを取り替えたりしても上手く動かないのですが、PCI-ex1.0の指す場所を変えてやるとなんと音がでました。\(^o^)/
ArcSoft Total Media PlayerでBlu-rayを再生してみると、綺麗にDolby TrueHD 7.1ch、DTS-HD Master Audio 7.1chが出力されています!

ただーし、AACの音が再生されず、Windowsの起動音などは再生されるようになったものの、PowerDVDでは音声が出ません。
このサウンドカードとプレイヤーソフトを一緒に使わないとダメなようです。

Dolby TrueHD 7.1ch、DTS-HD Master Audio 7.1chが再生できるようになり、以前よりはマシにはなりましたが、やはりBSハイビジョンなどのAAC 5.1chも再生したい訳で、、、。

更に調べたところ、Radeon HD5870なら、ロスレス音声HDMIビットストリーム出力が可能だとか。
こちらのサイトを参照しました。

ビデオカードだけで、HDMIの音声ができるのであれば、これは嬉しいことです。

最近のRadeon HD5870は少し古いようなので、最近のビデオカードを探したいのですが、中々情報がなくって。
もう少し探してみてどこかでゲトしてみましょう。

続きはこちら

HTPCで7.1chサラウンドにチャレンジ その2


HTPCというニッチな話題でもBlogの続きを読みたいという方がいらっしゃるので続きを。。。

まずは、HTPCで7.1chサラウンドにチャレンジ その1で書いたとおり、パソコンを使って、プロジェクター200インチと7.1chサラウンドシステムで綺麗に完璧に音を出すのが目的。
(なんか7.1chで音を出すことだけが目的になってきたような。。。)

このオーディオルームは2chのHi-Fiがメインなので、正直このAVシステムは結構どうでも良い感じで使われてきた。
200インチのプロジェクターが勿体無いよ(笑)

まずは、やりたいこと。
別のPCやレコーダーなどで録ったテレビ番組(BSが多い)やブルーレイ映画をLAN経由で気軽にホームシアターで楽しみたい。

再生したいオーディオ形式はAAC 5.1ch、Dolby TrueHD 7.1ch、DTS-HD Master Audio 7.1ch。

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HTPCで7.1chサラウンドにチャレンジ その1

HTPCとはHome Theater Personal Computerの略で、ホームシアター(映画用)を見るためのパソコン。
海外だと結構人気のある分野らしいが、日本ではなかなか需要が無いのかWikipediaにも項目が無い。

ホームシアターで5.1chサラウンド、6.1、7.1chサラウンドを組んでいる人や組みたい人の参考になれば幸いということで記録します。

まず、7.1chサラウンドの優位性については、吾輩はAVが好きであるにも書いたが、イラストが不評だったので、今回書き直しておさらいしてみる。

【5.1ch Surround】
5.1chサラウンドのスピーカー配置図

国際電気通信連合のITU-R BS.775-1という規格の、基本的な5.1chサラウンドの理想的スピーカー配置図
FL=Front Left(フロントレフト)
FC=Front Center(フロントセンター)
FR=Front Right(フロントライト)
SL=Surround Left(サラウンドレフト)
SR=Surround Right(サラウンドライト)
の5本のスピーカーと
SW=Sub Woofer(サブ ウーファー)
である。

これが、いわゆるDolby DigitalやDTSのサラウンド、5.1chの標準的なカタチ。
サブウーファー(スーパーウーファー)は、方向性が無いので設置の場所に自由度があるが、共振などの関係から設置部屋の環境やサブウーファーの性能によって設置場所を変える必要がある。

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