安くて面白い、自作系オーディオにチャレンジ Vol.2

さて、前回の続きです。

自作スピーカーが気になってきました、ってところからですね。
それでは、音工房Zという会社とスピーカーについて調べていきましょう。

「音工房Z」
https://otokoubouz.com/

埼玉にある、わりと真面目そうな会社なんだけど、サイトはちょっと情報商材っぽくて怪しい感じw

こちらにも同様にツッコミがありますね。

BPOパソコン.jp
「音工房Zのスピーカーが素晴らしそうだが情報商材風」
https://btopc.jp/etc/z-sound-otokoubouz.html

サイトの構成や規約についてのツッコミは、まあ言わんとすることはわかります。
もっとも、音工房Zのスピーカーの値段や質については妥当だと思いますけどね。

さて、音工房Zは自作がメインのスピーカーメーカーで、エンクロージャー(箱)のサイズやカタチ、方式などをいろいろ調整して、納得できたものを自作キットや完成品のスピーカーとして売っているようで、オリジナルのユニットも販売しています。
エントリーモデルは、「Z601(v2)」というエンクロージャー

そして「Z-Modena MK2」という、音工房Zオリジナルの8cm フルレンジスピーカーユニット


https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZPLHMVK/
これら2つを組み合わせたキットが、初心者にも玄人にも割と評判が良いようです。

値段は合計で15,840円。
Amazonでポチったらすぐに届きますが、もちろん自作キットなので組み立てる必要があります。

道具としては、木工用ボンドクランプ(ボンドで接着する際に、エンクロージャーを挟んで固定する工具)などを用意しなくてはなりませんね…。

また、組み上がったら最初はいろいろ馴染んでないので、しばらく音楽をかけてエージングさせないとダメみたいです。

正直、ちょっと面倒ですねw

このキット、まあまあ気軽に試せる値段ではあるのですが、
「いざ苦労して作ったわ、音がイマイチだわでは目も当てられない」
という感じです。

と思っていたら、ヤフオクでZ601(v2)とほぼ同等品の「Mark Audio OM-MF5用 MDFエンクロージャー」と音工房Z オリジナル8センチフルレンジスピーカーユニット「Z-Modena」という一世代前のユニットを組み込んだスピーカーが出品されていたので買いました。

DigiFi 13号 特別付録のUSB DAC搭載デジタルアンプを試す
DigiFi 13号 特別付録のUSB DAC搭載デジタルアンプを試す

※以下、このエンクロージャーはZ601(v2)と呼びます。

3分クッキングみたいに…「まずはエンクロージャーを仮組みして、箱のイメージがついたら、エンクロージャーに木工ボンドを薄く塗ります。次にクランプで…。そしてハンダゴテを…と説明しつつ、ある程度の時間が来たら「出来上がったのはこちらです」のように完成品が出てくるイメージですw

さてさて、スピーカーのエンクロージャータイプは、密閉型、バスレフ方式、そして、バックロードホーン方式の3つがメジャーです。

他にも、平面バッフル、後面開放、ダブルバスレフ、共鳴管、音響迷路などの方式がありますが、あまり一般的ではないですね。

一般的な市販スピーカーで多いのはバスレフ方式です。

バックロードホーン方式はなんとなく知ってましたが、自分がバックロードホーンを意識して聴き始めたはここ最近のことですね。

Z601(v2)は純粋なバックロードホーンではなく、正しくはバックロードホーン・バスレフ(BHBS)という形式らしく、箱の内部に迷路のような構造を作って低域をバックロードで増強し(BH)、最後の音の出口ダクトを設けてバスレフ動作(BS)させてるとのこと。

ダブルバスレフにも近いけど、内部がショートホーンのような形で繋がっている点や、第1空気室と第2空気室のサイズが似ている点が、音工房Zのエンクロージャーの特徴だそう。

ちなみに、このBHBS(バックロードホーン・バスレフ)という方式は、石田健一という方が考案したもののようで、石田式バックロード・バスレフとも呼ばれているそう。

そして、Z601(v2)+Z-Modenaを聴いた感想としては…
・8cmフルレンジは想像していたより中高音がキレイ
・想像していたよりは低音も出ている
・とは言え50Hz以下の低音は満足に出ていない
という感じです。

想像していたよりは健闘しましたが、やはり低音も含めた音質は小型スピーカーの域を超えてませんでした。

もし、Z601(v2)の音がわりと好みの音質だったら、上位モデルの「Z701-Modena(V5)」39,800円を作ってみようかな…?と思っていました。

「Z701-Modena(V5)」
http://otokoubouz.com/z700/701modena.html

音工房Z 自作キット Z701-Modena (V5)

「Z701-Modena(V5)」は「Z601(v2)」と全く同一の「Z-Modena MK2」8cmのフルレンジユニットを採用しています。

ただ、エンクロージャーのサイズは1.5倍ぐらいになってて、素材もMDF板からフィンランドバーチベニヤにアップグレード。

「良質の8cmの小口径フルレンジスピーカーに、箱を徹底的にチューニングしていったらここまで凄い音が出せるんですよ!お願いですから一度体験してください!」
という感じの商品だそう。

ただ、いきなり39,800円も出して、初めてキットを組む勇気は無いので、自作スピーカー作成の練習として、一度、Z601(v2)を組んでみようかな、と。

でも39,800円も出すなら、もう1クラス上のペア54,800円のバスレフ型2Wayスピーカーの「Z1-Livorno」が欲しいかも。

「Z1-Livorno」
https://otokoubouz.com/z1/livorno.html

音工房Z 自作キット Z1-Livorno

これはB&Wの最新で1番高級な、フラッグシップブックシェルフスピーカーである、B&W805D3(ペア960,000円)と比較しても、一般ユーザーも入れてブラインドテストして視聴した結果、なかなか拮抗してるらしいんだよね。
ホンマかいなwww

54,800円で960,000円に勝てるわけ?

本当に音が良いなら、300万円ぐらいのスピーカーにも採用されているユニットを使った、Z800-FW168HR(V2.6) 199,400円を作ってみたい!

「音工房Z 自作キット Z800-FW168HR(V2.6)」
https://otokoubouz.com/z800/kittop.html

音工房Z 自作キット Z800-FW168HR(V2.6)

でも、うまく作る自信ないから、これの完成版の「Z800-FW168HRS」448,000円 が欲しいかも。

「音工房Z 完成品 FOSTEX FW168HR専用 2WAYハイエンドスピーカー Z800-FW168HRS」
https://otokoubouz.com/z800/kanseitop.html

音工房Z 完成品 FOSTEX FW168HR専用 2WAYハイエンドスピーカー Z800-FW168HRS

このスピーカーに「ムンドルフ製ネットワーク」「サランネット」「20時間エージング」のオプションを付けたやつが1番いいっぽい。
566,800円は高すぎるけどねぇ…。

それにZ505-Trento 428,000円という25cmウーファーをつけるとZ800-FW168HRを3way化できるみたいですね。

「音工房Z Z505-TrentoS」
https://otokoubouz.com/z500/505trento.html

音工房Z Z505-TrentoS

となると、完成版だとペア986,800円となりますが、自作キットだとペア337,400円でできるので、音工房Zが謳う「300万クラスのハイエンドスピーカーを1/10のコストで販売」というのも、品質が伴っているのであれば、嘘ではないということになります。

それと、スーパーツイーターもわりと評判良いみたいです。

「Z501/Z502スーパーツイーター」
https://otokoubouz.com/z500/501.html

音工房Z Z501スーパーツイーター
音工房Z Z502スーパーツイーター

8KHzあたりから80KHzあたりの超高域帯域までを伸ばすらしいんだけど、20KHzを超えたハイレゾ用領域のためではなく、8KHzから15KHzあたりの可聴域の増加が音全体のバランスを変化するらしい…。

Z501スーパーツイーターが39,800円で、Z502スーパーツイーターが148,000円なんだけど、リボンツイーターは同じ。

Z502のほうは
・Z502のほうが高い周波数特性まで伸びる
・アッテネーターで細かい調整が可能
・能率が高い
・高級ムンドルフのネットワーク採用
っていう差があるみたい。

あと、廉価版の「スーパーツイーターキット(ペア)」9,980円ってのもある!

スーパーツイーターキット(ペア)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07D6HY5NH/

これもリボンツイーターの部分はZ501/Z502スーパーツイーターと同じらしいwww
1万円、4万円、15万円の製品で、メインのリボンツイーターが同じって凄いね。

スーパーツイーターにコンデンサーむきだしで接続するみたいで、90dB/W以下の2chスピーカーに簡単につけられるみたい。

これを買ってみて、いま使ってるWharfedale Diamond11.2につなげてみようとかなと思ってます。

そして、音工房Zはわりと新しく製品を出しては、わりとすぐにディスコンにしているようですが、これはまあ、どんどん製品を新しくしてバージョンアップしている証拠なのでいいことです。

2020年11月現在の音工房Zラインナップを表にしてまとめてみました。PDF版はこちら

音工房Z スピーカー一覧

ここまで、色々と音工房Zを調べてみましたが、やっぱりサイトが情報商材っぽいところと、誤字脱字が多いこともあり、正直イマイチ信憑性に欠けますね…。やっていることは真面目そうで面白い感じだけど。

まあ、実際に自分で聴いてみないことにはなんとも言えませんが…。

と思っていたら、タイミングよく試聴会があったので参加しました。
自分の耳と目で聴いて見て、色々と確認をしてきました。

続きはこちら

2 thoughts on “安くて面白い、自作系オーディオにチャレンジ Vol.2”

  1. 現在Zスーパーツイーター使用しており、欲が出て新たなツイーターを模索しています。そんな中502が目に留まり、調べていたら502のVer2とVer2.1と2種類あるようで大きな違いとは何でしょうか?
    宜しくお願い致します。

  2. バンナイコウジ様
    コメントありがとうございます。
    Z502とはなかなか高級なスーパーツイーターですね。
    Z502(V2.1)は、限定ウォールナットエディションということで、
    Ver2と比べて、ムンドルフネットワーク&ウレタン塗装を施した限定バージョンのようです。

    まだブログには書いていませんが、自分も先日Zスーパーツイーターを買って追加しました。
    早く音出しがしたく塗装が中途半端なので、写真を撮るのはもう少し先になるかと思いますが、
    中高域の輪郭が立って、解像度が上がりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA