ボクが最も好きな、好きだったクルマのひとつ。
夜中に某所でゴッツンコしてスポイラーを割ったり、雪道をノーマルタイヤで走ってスピンしたり、しまいにドナドナされてしまったが、今でも最も気に入っているクルマ。
E39の525iと言えば、5シリーズで最も排気量が小さな直列6気筒で、いまやBMWでもラインナップの少ないシルキー・シックスの自然吸気エンジンを搭載する。
192psと必要十分なパワーのエンジンをレッドゾーンまで引っ張って操るのは、ある意味、日常的には過剰な大馬力のM5などに乗るより楽しいかもしれない。
M5に似たスタイリッシュなエアロパーツに、17インチとはいえ低扁平率なタイヤを履き、高速道路でも、ワインディングでも、駆け抜ける喜びを与えてくれた。
高速道路ではふわわkm/hを超えても、路面に張り付いたように直進し、スピードによる恐ろしさは微塵も感じさせないし、50:50の重量バランスがもたらすのか、ワインディングのタイトなコーナーでも、驚くほどクルクル曲がってくれる。
ボディサイズもデザインでも、今もベストなBMWのひとつだと思っている。
E90の323i ハイラインにもよく乗ったが、高速安定性などはやはり525i Msportsのほうが良かった。
ひとつ新しいE60のステアリングとは違い、アクティブステアなどの変な挙動が無く、ごく自然なステアリング・フィーリングだった。
(特にアクティブステアのセッティングに違和感があったのはE60の初期モデル)
インテリアはアルミパネル、左ハンドル。後付けナビ。アルカンターラシート。
ボクにとって最高の組み合わせ。
ボクはBMWをはじめとする輸入車は、左ハンドルのほうがベターだと思っている。
確かに日本で乗るには、右ハンドルのほうが色々と便利だろう。
しかし、今でも輸入車の多くは「とりあえず右ハンドルにしました」的なところが多く、それはインテリアのスイッチ類に始まり、シフト位置、ペダル位置、ひどいものではワイパーが左ハンドル仕様のままで、雨のときに酷い思いをする。
また、例えばBMWは運転席と対角線上のリアに重たいバッテリーを積んでいたりと、やはりオリジナルな左ハンドルで乗るほうがベターかと思う。ベストでは無いが。
大きな交差点での右折時や駐車時、助手席に乗った人のドアオープン時の事故の危険性に少し不便な思いをするが、慣れれば気にならない。
525iに搭載されるトランスミッションは5速スポーツAT。
流行りのパドルシフトなどはついていないが、シフトゲージをSモードに入れて、シーケンシャルシフトをプラスマイナスと前後させることで申し分なくスポーティに走れる。
ここも左ハンドルがいいと思わせる部分で、Sモードに入れるときは、左(体側)にシフトレバーを倒すのだが、右ハンドルだと左ゲートのままなので、必然的に体より離れたところでシフトチェンジしなければならない。
(これは現在のBMWを始め、他多数の輸入車に言える)
E39のBMWのスポーツシフトは、押してギアをアップ、引いてギアをダウンと、現在のBMWとは逆の仕様であった。
これはオーソドックスなほうで、BMWとマツダ以外はたいてい押してアップ、引いてダウンの仕様。
(トヨタ、ニッサン、ホンダ、Audiなど)
しかし、加速しているときに引いてギアアップ、減速時に押してギアダウンのほうが、本当は利にかなっていて、レーシングカー(パドルシフトでない限り)やゲームセンターの筐体もこの仕様だ。
という訳で、ボクは富山にある某SHOPで相談して、引いてギアアップ、押してギアダウンに改良してもらった。
パーツ代は無く、工賃のみで2,000円程度。あっという間に変更完了した。
ちなみにトヨタ車ならTRDやTOM’Sで、このようにシフトを逆にするスポーツシフターというパーツを売っているが、ココのハーネス(2,625円)を買えば、安価に逆シフトが実現できる。
(色んな国産車に対応。ただしパネルの表記とは逆になってしまうけど・・・)
とまあぁ、燃費も悪くなく、押し出しもあって、サイズ的にも丁度いい、ボクにとってBESTな一台。
また機会があったら乗りたいな。
カミさんを拝み倒して、525Mスポーツ白を手に入れた時の感動。
乗るのが怖かった。E36の320iからの乗り換え。確かにマニュアルモードでは「ん?」と思った。
ジェット戦闘機も着艦時はフック後はワイヤー切れに対応する為フルスロットル(前方へ押し込む)
ちょっと非力だけど広くて、かっこよくてシートが大きくて、私も大好きだった車です