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ThinkPad E440を魔改造しようかと思いましたが…

ThinkPad E440

あまり使わないという理由から、ThinkPad E440というノートPCを貰いました。

E440のCPUは第4世代Haswell Core i5-4200M @2.5GHz 37W。
2コア4スレッドでCPUの性能を表すPassmarkは4,081とまずまず。

メモリは8G、SSDは256GBですから、普通に使う分には十分な性能です。

しかし、EシリーズはThinkPadの中でも廉価版ですし、このxE440世代のThinkPadはタッチパッドに物理キーが無くなって、ThinkPadマニアにはあまり人気が無い製品&シリーズと言えるかもしれません。

まあ、素人さんが使うには十分なんですけどね。

そのまま使ってもいいのですが、せっかくなので魔改造でもしようかと。

■4 Core 8 Thread CPU

Intel Core i7-4702MQ @ 2.20GHz FCPGA946 Passmark=5,235
7,000円
https://www.amazon.co.jp/dp/B00K5MVTTO/https://www.amazon.co.jp/dp/B00K5MVTTO/
i5-4200Mと同じTDP37WのCPUですが、4コア8スレッドなので高性能です。
次の第5世代のCPUは省電力タイプのCore i7-5600U/2Core 4Thread/15W/3,073などスペックが低いモデルが主流となったため、通常電圧である第4世代 Core i CPUはわりと好きなんですよね。

■メモリ16GB

PC3-12800 DDR3L SDRAM KVR16LS11/8 [SODIMM DDR3L PC3L-12800 8GB]
https://www.amazon.co.jp/dp/B00JPXFSDW
4,218円
現在メモリは8GBなので、8GBメモリをもう1枚追加して16GBに。
CPU的にはメモリ32GBまでいけそうですが、さすがに16GBで十分でしょう。

■14inch FullHD IPS LED
LCDOLED® 14.0インチ Lenovo ThinkPad E440用
72% NTSC 60Hz FullHD 1080P IPS LED LCD
液晶ディスプレイ 修理交換用液晶パネル
https://www.amazon.co.jp/dp/B0771L54HT/
10,000円
E440の最大の弱点とも言えるのが液晶画面。
発色が悪く、視野角も激狭なWXGA(1366×768)TN液晶という、コストカットされまくりの最悪な液晶パネルを搭載。
しかし、これをIPSのフルHD液晶に変えれば、タッチパネルではないもの最新のパソコンの液晶画面に勝るとも劣らなくなります。

■802.11ac + Bluetooth 4.0 無線LANカード

Lenovo純正 04W3814/04X6010 Intel Dual Band Wireless-AC 7260
867Mbps 802.11ac + Bluetooth 4.0 無線LANカード 7260HMW
https://www.amazon.co.jp/dp/B01KJUE5JC/
2,980円
E440ではIEEE 802.11ac、5GHzのWi-Fiには対応していないので、ネットワーク速度が遅いです。
この無線LANカードに付け替えれば、Wi-Fi5に対応ができます。

■物理タッチパッド

新しい タッチパッド Touchpad + 左右のボタン
for Lenovo Thinkpad [並行輸入品]
https://www.amazon.co.jp/dp/B075YW31RT/https://www.amazon.co.jp/dp/B075YW31RT/
2,298円
ThinkPad x40系シリーズにのみ採用されたタッチパッドが、物理キーが分割されていないボタン一体型のものでした。
これがクリック感に乏しく、最悪な操作性です。

よほど評判が悪かったのか、このフラットタイプのタッチパッドの採用は1世代限りで終了し、x50シリーズからは物理キーが復活したのです。
というこで、x50シリーズと同じ物理タッチパッドを移植することで、タッチパッドの操作性が飛躍的に向上します。

■Blu-rayドライブ

Pioneer SATA接続 ウルトラスリム BD-RE BDXL対応 [BDR-UD03] (ベゼル無し)
9.5mm/SATA
http://www.geno-web.jp/shopdetail/000000036865/ct1315/page1/price/
5,601円
内蔵している光学ドライブはDVD-MULTIなので、Blu-rayにすれば大容量ファイルも保存でき、Blu-rayの映画も見れます。
しかしこのご時世、光学メディアにデータを焼くことはほとんど無いですし、映画や動画もYoutubeやAmazonプライムなどの配信サイトで見ちゃうので、Blu-rayはいらないかなっと。

■バッテリー

ノートパソコンのバッテリー10.8V 5200Mah 45N1043 Laptop Battery for Lenovo
https://www.amazon.co.jp/dp/B0725N859B/
3,580円
ノートパソコンのバッテリーなんて3年もすればほとんど使い物にならないので、交換用ということで。
まあ、交換すれば新品同様なバッテリーの持ちになりますからね。

ということで、これらを交換して魔改造したとしたら、E440特有の大きさと重さはさておき、現代でも十分通用するスペックのノートパソコンに変身します。

しかし、これら全部交換しちゃうと36,000円程度になってしまい、そこそこの性能の中古ノートパソコンだったら買えてしまう金額になってしまいます…。

CPUはCore i5 4200MでもクアッドコアのCore i7-4702MQでも普段遣いでは正直体感速度はあまり変わらないだろうし、メモリも普通に使っていれば8GBで困ることはほとんど無いし、液晶画面だけでも変えようかなーと思ったけど、だったら、24インチぐらいの4K HDR IPSモニターでも買って繋いだほうが捗るかなぁと。

それにWi-Fiも2.4Ghzで実測40Mbps以上コンスタントに速度が出ているし、タッチパッドもマウスを使えば使わないし、Blu-rayは不要だし…と。

金額もさることながら、やっぱりE440はエントリーモデルなのであまりお金をかけて改造しても、あまり所有欲が満たされません。

魔改造してフルスペックで使うというよりは、カジュアルに、スペックをあまり気にせずにサクッと使ったほうが似合っているかと思います。

ここ数日、ノーマルのまま使ってみていますが、そこそこ使えて十分に良いです。
それにしても、少し前のThinkPadは自分ですべての分解、改造、修理、交換できて便利ですね。

最近の薄いタブレットPCなどは、3年ぐらいで使えなくなる、使い捨て商品ですからねー。
高い割にすぐにダメになっちゃう。

いまは新しいノートパソコンが欲しい気持ちはあまりありませんので、とりあえずこのままで運用することにします。

アスペクト比ってなんか面白い

アスペクト比ってなんか面白い

むかしからのブラウン管テレビは4:3のアスペクト比でしたが、1994年ぐらいのアナログハイビジョン放送、1995年のクリアビジョン放送から16:9のワイド画面が広まってきました。

当時のキャッチフレーズとしては、
「16:9のワイド画面は、今まで映っていなかった横の部分も見られて臨場感抜群!」
のような説明をしていましたが、最近よく考えるとこれは違うように思いました。

アスペクト比ってなんか面白い

アスペクト比の一覧をみると…
1.33:1 (4:3) 映画スタンダード・サイズ/旧型テレビ
1.414:1 A判B判 紙のサイズ
1.44:1 IMAX(映画)
1.5:1 (3:2)
1.6:1 (16:10) 一部のPCディスプレイサイズ
1.618:1 新書のサイズ
1.66:1 ビスタサイズ(映画)
1.78:1 (16:9) ハイビジョン放送/地デジなど
2.35:1(12:5)シネマスコープ(映画)
って感じになっています。

アスペクト比ってなんか面白い

旧来の4:3テレビは真四角に近いアスペクト比なんですが、最近流行りのIMAXもワイドというよりはわりと縦が長い。(IMAXは昔からありますが)
IMAXは元々35mmスタンダード・フィルムの倍の幅を持つ70mmフィルムを使った規格ですね。

こうやって図にしてみると、映画などでお馴染みのビスタサイズ(1.66:1)やシネマスコープサイズ(2.35:1)はワイドで臨場感があっていいなぁと感じますね。

しかし、しかしですよ、どうやらビスタサイズは映画スタンダードサイズ(35mm)の上下をカットしたようなもののようですし、シネマスコープサイズは35mmのフィルムを左右圧縮(スクイーズ)して伸ばして表示しているようです。

となると、ビスタサイズもシネマスコープも35mmフィルムの性能を100%使いきっているわけでは無いような感じです。

IMAXは70mmフィルムを水平方向に送ることで、1コマに使うフィルムの面積を通常の映画より広くし、高精細度の映像が得られるようにしたシステムなので、70mmIMAXは相当綺麗なんだと思います。
(いまの日本にあるIMAXはデジタルなので70mmフィルムとは違いますが)

アスペクト比ってなんか面白い

結局、これまでの画面のワイド化ていうのは横に伸びたのではなく、基本的に縦がカットされていたと考えていていいのかもしれないです。

横幅を固定してみると、幅の広いビスタサイズやシネマスコープは画面の面積が狭いようにも感じますね。
アスペクト比ってなんか面白い
縦方向が短いと、必然的に情報量も少なくなります。

また、現在はワイド画面といえば16:9のアスペクト比の製品が世界標準ですが、これは安価な量産製品に多いです。

パソコンなどでの作業は16:10(1.6:1)のほうが使いやすいですが、デジタル放送(1080i)やBlu-ray(1080p)、4K(2160p)、Youtube(720p,1080p,1440p,2160p)などで使われる動画は16:9(1.78:1)となっています。

最近では良いスクリーンやモニターになると縦方向が伸びる傾向があって、パソコンの画面などでもこだわった製品は16:10の比率のものなどもあります。
iPadなどタブレットの中には、4:3(1.33:1)、3:2(1.5:1)の比率のものも徐々に増えてきました。

つまり歴史を振り返ると、とりあえず画面の見た目を横にワイド化したものの、解像度や使いやすさ、臨場感などを追求したら、結局スクエアっぽく戻ったのかなと思います。
一周回って、縦方向の重要さが再認識されたって感じですかね。

ワイド化すると同等のインチ数でも画面面積=情報量が少なくなりますから。

今度パソコンモニターやタブレットを買うときは、画面の縦の比率にも注目してこだわったものを選んでみて下さい。

個人的には、解像度が3,840×2,400ピクセル、WQUXGA(Wide QUXGA) 16:10 4k対応で、30インチ程度の60Hz対応モニターがあれば欲しいなぁと思います。
使いやすいと思うんだけど、そういう商品は世の中に無いのですねぇ。
EIZOなんかが作ってくれるとありがたいんですけどね。