神保町といえばカレー、カレーといえば神保町。
その神保町で、最古のカレー屋さんがここ「共栄堂」。
オープンが1924年(大正13年)とのことですから、2016年では創業92年になりますね。
神保町でカレーを出すお店は現在99件あります。(カレー専門店以外のお店も含む)
数年前と比べると倍ぐらいの店数になっているようですね。
神保町の主な老舗カレー屋は
共栄堂 1923年(大正13年)
ボンディ 1973年(昭和48年)
まんてん 1981年(昭和56年)
ガヴィアル 1982年(昭和57年)
エチオピア 1988年(昭和63年)
みたいな感じですね。
伺ったのは平日の13時過ぎ。
ランチ時間をちょっと過ぎていたので、並ばずすぐに着席することができました。
こちらはランチ時間は相席がマストのようで、他の席が空いていても相席になります。
これは多くのお客が並ばずに食べられる方法ではありますが、席がすべて埋まってから相席にしていっても良いように思いますが…。
共栄堂のカレーは秋葉原の東京カレー屋名店街で食べたことがありますが本店では初めて。
オススメはビーフとのことですが、一番人気はポークとのことなので、今回はポークカレー(950円)をオーダーします。
オーダーしたらすぐに薄い味のコーンスープが到着。
スープを飲もうかなと思った瞬間に、あっという間にカレーがきました。
これは牛丼屋なみの早さですね。
ルーは少し黒みがかった色で、わりとサラっとしています。
ところが、ルーを口に入れると「サラっ」ではなく「トロっ」とした舌触りです。
「ドロっ」ではなく「トロっ」ですね。
ちょっと舌にまとわりつくような「トロっ」。
小麦粉を一切使わず、野菜を形がなくなるまで煮込んでいるとのことで、野菜と肉のエキスがこういう食感になったのかもしれませんね。
食べ始めはそんなに辛くないですが、後からわりと辛さを感じるようになりました。
26種類のスパイスが入っているそうですが、ちゃんとスパイスが効いている感じがします。
ライスはやや固めですが、ふっくらとしています。
実にこのカレーに合った炊き加減ですね。
豚肉は薄切りではなく、ゴロンとした形の残るバラ肉。
肉の風味がちゃんとして、豚肉だけでも結構美味しいです。
テーブルには福神漬けとラッキョウがあります。
純日本風ではないカレーですが、意外にも福神漬けもラッキョウもマッチしていますね。
というか、こちらのカレーはカツなどのトッピングが無いので食事の終盤にはちょっと味が単調になりがちですが、これらの箸休めのおかげで最後まで美味しく頂けます。
スープも舌を休ませるのにちょうど良いです。
スマトラカレーってなんぞや?って感じで定義はちょっと良くわかりませんが、日本では共栄堂のカレー=スマトラカレーでいいのかもしれないですね。
馴染まない人は一度でいいや、ってなるかもしれませんし、合うに人には中毒性があるような感じのカレーなのかなと思いました。
全体的にはさすが神保町の老舗カレー店というだけあって、結構レベルの高いカレーだなと感じました。
あ、ミシュランガイド2016にも掲載されたようですね。
次はビーフカレーと秋冬限定のデザートの焼きリンゴを食べてみたいです。
リピあり。(^^)
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