日本橋に来て何か食べようかな?と思った時に結構気になっていたお店「天丼 金子半之助」。
豪快な天丼が安く食べられると聞いていますが、いつも行列が凄まじく、ヘタすると2時間以上待つこともあるそうです。
今回は少しだけ食事時を外してわりと並ばずに食べられました。
伺ったのは平日の17時20分。
到着したときは、思ったよりも列ができていませんでした。
並び始めてからすぐに2名、3名、2名と順調にポンポンと店内に案内され、わずか25分ぐらいで1階のカウンター席に通されました。
行列ができる飲食店では天候が悪い日のほうが並ばないように思うのですが、以前に雨の日にこちらへ来た時は推定1時間以上の行列でした。
外国人客や観光客が多いので、この店の人気は天候に左右されにくいのかもしれませんね。
「天丼 金子半之助」には初めて来たので、まずは大盛ではない普通の「江戸前天丼」(950円)を頼みます。
あとは味噌椀(120円)ですね。
メニューは「江戸前天丼」と「ビール」「味噌汁」のみです。
持ち帰り弁当はありますが、天ぷら定食やお好みの天ぷらなどは一切ありません。
この辺のシンプルさは、割り切りが良いですね。
席につくと、小さな取り皿が用意されていました。
食べログなどで予習はしていましたが、一応店員さんに「これは何の取り皿ですか?」と聞いたところ、
「つけもの、ガリごぼうをお召しあがり下さい」とのこと。
黒豆茶を飲みながら、ごぼうをつついてしばし待ちます。
と、出てきたのが、名物の天丼です。
丼からこぼれんばかりの量の天ぷらですね。
天ぷらは「海老2尾」「穴子」「小柱と烏賊のかき揚げ」「しし唐」「卵」「海苔」ですね。
とてもボリュームがあって、甘辛のツユが天ぷらにもご飯にもうまく絡んで食が進みますね!
海老はぷりぷりでジューシー。
かき揚げも甘みがあります。
全体的にあまりごま油臭さも感じず、サクっと軽いです。
たまごは絶妙な半熟加減で、TKGっぽくなります。
タマゴ好きにはたまりませんね。
穴子の1本揚げは、やや穴子の生臭さが気になったものの、このサイズは嬉しいですね。
かなり天ぷらの量が多いで、ちょっと食べにくいです。
味噌汁を頼んでいれば、味噌椀のフタを活用するのも良いかもしれません。
普通盛りの丼の底は結構底上げなので、思ったよりもご飯の量は多くはありません。
これは上手に観せているなーと感心しますね。
味噌椀もなかなか美味しく頂けました。
「醍醐味」と書いてある七味唐辛子もなかなか天ぷらに合って好印象でした。
これだけの質とボリュームで1,000円を切るのであれば、かなりコストパフォーマンスが高いと言えるでしょうね。
他の店だったら、1,600~2,000円ぐらいとれてもおかしくないです。
この店の良い所はやはりコスパですね。
絶対的な味や質だったら「京橋の深町」などのちゃんとした天ぷら屋の天丼のほうが美味しいですが、こちらは1/3のpriceで楽しめます。
ただ「天丼 金子半之助」のほうが、ガッツリと下町の天丼を食べている感はありますね。
店名は老舗っぽいですが、運営はベンチャーのような企業です。
老舗で無いのに残念な気もしますが、頑張っているなーとも思います。
店員はインカムをつけて、常時他のスタッフとやり取りしていますし、天ぷらを揚げる人は黙々と天ぷらに集中し、スタッフの連携によりまるでベルトコンベアのようにシステマティックに天丼ができていきます。
日本橋という土地と「金子半之助」というネーミングとそれっぽい店構え。
そこそこ割得感のある料理に、誰もが否定しないレベルの味付け。
計算されているのがミエミエな感じはしますが、まあ、これはこれでいいのではないでしょうか。
繁盛するわけがわかりますね。
おなじミエミエ感のあった、日本橋の穴子屋の「玉ゐ」よりは全然好きです。
ここは雰囲気も値段も場所柄も、観光スポットのひとつになってもおかしくはないですね。
ただ、今回は待ち時間25分で入店できましたが、ここに2時間も並ぶのはちょっと無いかなと思います。
次は姉妹店の「天ぷらめし 金子半之助」のほうに行ってみたいと思います。
リピあり。(^^)
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