千駄木にすごく渋いカフェがあると聞いてきた。
どうやらお一人様専用のカフェらしい。
根津神社の近く、不忍通りから少し入って、一見普通の住宅のような建物の脇のほうを入っていったところに入り口があります。
とはいえ、一応看板が出ているので、迷って辿りつけないということはないと思います。
下町情緒あふれる谷根千(谷中・根津・千駄木)エリアの中でも相当気合が入ったお店です。
実は、前の日曜の夕方に伺ったのですが、その時は満員で入店できませんでした。
今回はリベンジということで、平日の夕方に伺いました。
前回は満員だったのに、今日は先客がゼロでした。
この谷根千エリアはメディアでも人気があって、遠方からの観光客やお客も多いのでやはり休日は混むのでしょうね。
店に入るとやや薄暗く、かすかにBGMは流れているものの基本的にシーンとしています。
よくある昭和風のアミューズメントがありますが、ここはそのようなフェイク感が無くて、もう少し本格派というか、かなり雰囲気があります。
まるで時間が止まっているようです。
ボクは酒が飲めませんが、実はコーヒーも苦手です。
コーヒーの味はわかりますが、お腹が痛くなるので極力飲みません。
なので、こちらは豆などにこだわってコーヒーを淹れているようですが、コーヒーと同じぐらいこだわっているという「想いやり生乳」と「チーズケーキ」を頼みました。
この想いやり牛乳は、北海道から取寄せている無殺菌の牛乳らしいです。
「想いやり生乳」140mlが900円、チーズケーキが単品800円と書いてあります。
合計1,700円かぁ、高いなぁ。
と思っていたら、セットだと1,100円になるらしいですね。
「想いやり生乳」は普通の牛乳とは違って、変な臭みやエグミがありません。
決して薄いというわけではないのですが、サラっとしていて非常に飲みやすいです。
もちろんコクも味わいも深いです。
チーズケーキは材料に吟味してチーズの香りと旨味がグッとくるタイプです。
これは美味しいですね。
このチーズケーキは自家製で、店主がお店で作っているそうです。
「結構人」という意味を知らずに変な名前だなと思っていましたが、「お人好し」という意味があるようですね。
人はいいけど、なかなかうまくいかない人…とか。
かなり哲学的な名前ですね。
ボクはこのお店に仕事の合間にやってきましたが、時間が進むことを忘れるような雰囲気のお店です。
確かに食べ物や飲み物にもこだわった、それだけでも価値のあるお店ですが、もっと時間を大切することを再認することができる空間です。
最近はみんな忙しくて、時間や情報、数字に振り回されていますが、「こちらでは本などを読んで、少し立ち止まって考えてみる」ということが可能になると思います。
忙しいという文字は「心を亡くす」と書くと言いますが、スケジュールが埋まっている人こそ、心を鎮めに来たほうが良いですね。
店内ではパソコンも使えますが、読書のほうが似合ってますね。
というボクは読書は読書でも、電子書籍リーダを使ってしまっていますが。苦笑
雰囲気も良く、味も良く、あまり人には教えたくないような、大人の秘密の空間です。
リピあり。(^^)